昨日8月10日、ピエロ・トージ氏が亡くなりました。
ルキーノ・ヴィスコンティやパゾリーニ、フェデリコ・フェッリーニ監督などのの衣装デザイナーです。
彼に出会っていなかったら今の私はなかった。
美の探求の扉を開けてくれた。
とても悲しい。
追悼ピエロ・トージ。『山猫』も『ルートヴィヒ』もこの人の衣装デザインなしにあれほどの品位、格調を表現し得たでしょうか。『山猫』についてはあの物量もまた。
特集上映「ヴィスコンティと美しき男たち ~アラン・ドロンとヘルムート・バーガー~」予告編 https://t.co/ZgWnp8mgtS @YouTubeより
— シネフィルDVD (@cinefilDVD) August 11, 2019
私のプライベートの人生の大波があった時、
あなたは偉大なデザイナーになれるんだから大丈夫って励ましてくれた。
『ベニスに死す』の衣装デザイナー、ピエロ・トージ氏がお亡くなりになったそうです。ダーク・ボガードのスーツや、ビョルン・アンドレセンの水着、女性登場人物のサマードレスなど印象的な数々の衣装を手掛けられた方とのこと。
夏の終わりに哀悼の意を捧げます。
RT @CHANNINGPOSTERS https://t.co/GJYngsmtQi— nee (@cybele70) August 10, 2019
でもあなたなしでどうすればいい?
誰が道案内をしてくれる?
恩返しなんかできなかった。
生徒の成長を見るのが最大の喜びって言ってくれたけど・・
そんなことじゃ返しきれないほどの恩がある。
巨匠なのに全然取り澄ましていなくて、超面白い人だった。
彼に初めて会ったのはイタリア国立映画実験センターの入所試験の時。
緊張して、ビッグネームが怖くて
彼の眼差しが怖くて、
私は25歳だったのに泣いた。
あれから何年もいろいろな自分では入れない世界を見せてくれた。
彼に授けられた衣装デザイナー哲学のおかげでハリウッド映画にも参加できた。
私がヴィスコンティ監督の『山猫』の主役、クラウディア・カルディナーレの衣装を着てみようとして・・
コルセットが苦しくて息が吸えなかったこともあった。
国宝を破っちゃうかと思って着るのを断念。
ピエロ・トージ氏のデザイン哲学
何も発明してはいけない
全ては発明しつくされてしまったから
史実に忠実に
デザインとはリノベーション
彼がいなかったら知ることのなかった世界。
さようなら・・
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