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歴史上初めての足見せは1910年のあの日、肌見せの20世紀ファッション史

歴史上初めての足見せは1910年のあの日
アオキ
アオキ
こんにちは、イタリアで15年デザイナーのアオキです。コネもなく フツーだったの私のお話はプロフィールへ。デザイナーで独立したいあなたはココ

夏に肌を出している女性を見ると

自由な時代に生きてるんだな~~って実感する。

似合わないとか、太いからとか、たるんでるから隠すっていうのは、

他人のために自分のファッションを考えている時っぽいかな。

 

自分のためにおしゃれするんなら、「この服好きだから着たい!!」

「暑いからノースリーブを着る!!」

だから着る⇒執念で似合うようにする!!

になるかもね。

 

ファッション史上では「肌を見せる=自由」の意味合いの方がダンゼン強い。

 

例えば宗教的な理由で肌を見せてはいけない人達。

その某宗教の信者たちに聞いてみるとね、それって貞節が主な理由だって口々に言いますよね。

 

ここではつまり他人のためのファッションになってるでしょ?

まあ、タブーを犯すことの恐怖もわかるので、この話はココでやめましょう。

 

2000年以上のファッション史を考えると、今のこれほど解放されている時代はないよね^^

ギリシャ時代も女性は足見せなし!

ギリシャ時代って人体賛美じゃなかったっけ?

男性はすっぽんぽんでオリンピック競技してたし。

歴史上初めての足見せは1910年のあの日キトンとヒマティオン

でも女性はね、足首までの長~いキトンとかヒマティオン。

ノースリーブワンピースでこそあったけど

その上に必ず羽織もので腕や髪の毛をおおってたんだよ。

そもそも既婚女性は家の奥深くにいて、出歩かなかったし・・

 

それからずっと、20世紀まで男女ともに手足はおおっていました。

 

農村の女性は働くときにスカートをちょっとまくって足を出したりしてはいましたが・・

たまにナポレオンからのネオクラシック時代では腕は出ていました。

でも足は?

ギリシャ時代からず~~っと、

マリー・アントワネットがファッションリーダーだった時をのぞいて、

1910年のあの日にいたるまで、女性の足はおおわれてきたのです。

 

さあ、あの日って何の日でしょうか~??

足首が見えたよ、1910年の大スキャンダル!!??

夏に肌を出さないファッションするla moda 1911年 女性の足首が見えているドレス!

1910年に、ポール・ポワレが女性の足首が見えるドレスを発表したその日です!!!

ええ!!足首を見せるなんて!!

何てこと!!!!!!!!!!!!!

でもこれが女性たちの間で大ヒット。

 

西洋ファッション史ではギリシャ時代以来、1778年~80年のたった2年間をのぞいて、女性の足は常につま先まで隠されてきました。

貞節とか、はしたない!とか、カトリックの道徳的な意味からです。

 

でも!!この時から2度と女性の足首はおおわれないのです。

 

彼のファッション界の革命児ぶりったら。

S字ライン全盛期の1906年にはコルセットを追放!

ポワレの作ったまっすぐウェストライン↓↓↓

夏に肌を出さないファッションするles moda 1907年

あのコルセットでくびれた超人工的ウェストが美の象徴だった時代に、ですよ!?

1906年人気だったS字曲線↓↓↓

超人工的、体を曲げて男性から見た女性のはかなげな美を表現。

ファッション史の真実ギブソンガール カミーユ・クリフォード 1906年頃

ポワレは人工的とか、体を痛めるとか、過剰装飾を徹底的に排除。

 

他にも1911年にはキュロットスカートを発表。

世界初ファッションとしての女性のズボン!

女性の動きやすさに大貢献。

 

こんな大胆なファッション改革も、デザインがおしゃれだったし、時代の流れに合っていたのですんなりと受け入れられました^^

 

それまで19世紀の炭鉱で働く女性用のいただけないズボンは、ちょっとあったことはあったけど・・

ただ男性労働者のズボンをはいてミニスカートでおおった、いまいちなデザイン。

ダサかったから、一般的に受け入れられなくて。

ただ、「女性のズボン?ケシカラン!」終わり、みたいな。

 

ここから先もポワレの創造性はつづくよ。

ロシアバレエ「リュス」の影響を受けたコスプレ大魔神みたいなゴージャスパーティードレスの大流行とかね。

 

でもこれは肌見せとは関係ないので、また今度お話するね。

1926年、女性がやっと足を見せるようになったのって彼女のおかげ!

夏に肌を出さないファッションする1926年 ファッションプレート

それからひざ下を丸出しにするようなファッションを提案した人だ~れだ?

ほらほら!

正解は~~~??ガブリエル・ココ・シャネルでした~!

 

カンタンだった?

 

1926年、ココ・シャネルはひざ丈のリトル・ブラック・ドレスを発表!

このひざ下丈の服は、第一次世界大戦後、外で働き始めた女性たちの間にあっという間に広まったよ!

ポール・ポワレと同じく、コルセットなし、女性の足見せで女性の動きやすさに大貢献!。

働きやすい、

動きやすい、

なにより男性から見た「女らしい」女性像からの自由!!

60年代を突っ走れ!あの子マネしてみんなあんよ丸出し!

夏に肌を出さないファッションするツイギー carcowの壁 ウィキ

1960年代を風靡したモデル、ツイギー!

小枝のように細いイギリスの超有名モデル・・

 

彼女が一世を風靡したのは「ミニスカート女王」としてでした~!

女子たちはそろってミニスカート!

夏に肌を出さないファッションする1968年 ファッション誌

はしたないとか言われても気にしない!

道徳にも伝統にも縛られない!

これほどの自由がありますか?

 

それから現代にいたるまで、肌を見せることの自由は続いていますよね?

水着って肌を見せないものだったの?

ところでそんなに肌を見せないのが道徳的だったんなら、

水着ってどうなのよ?

夏に肌を出さないファッションする1858年水着 ウィキペディア パブリックドメイン

19世紀半ば、ヴィクトリア朝の女子たちだって海くらい行ったでしょ?

こんな長袖ドレスの水着を着てね!

おぼれるっつうの~~!!

 

このころ、産業革命のおかげで鉄道でのお出かけが一般的になったんだよね~。

海水浴もしかり!

産業革命は人々を郊外の遊びへと誘ったんだね~。

ファッションまでガラリとかわっちゃった。

 

でも泳ぎやすい腕ひざ下出し水着を着て、公衆わいせつ罪で逮捕されちゃうスイマーもいたよ!

夏に肌を出さないファッションするアネット・ケラーマン 女優・スイマー 1900年ごろ

女優でスイマーのアネット・ケラーマンさん。

体の線がはっきり見えて露出の多い動きやすい水着はタブーだってさ!

夏に肌を出さないファッションする1908年 海水浴場 ヴィアレッジョ

普通はこんな↑↑↑スカートタイプの動きにくい水着ね。

右後ろに見えている小屋は超便利な各人レンタルの個別のキャビン。

で、ここで着替えて海に飛び込んだんだよ!

肌を露出した水着の登場!は1930年代になってから

では今みたいな足が完全に露出している水着の登場はいつ?

答えは1930年代!

結構後だね。

今見るとかなりおしゃれ。

夏に肌を出さないファッションす1930年代初期の水着女性 イタリア

↑見てこの人!

水着にムッソリーニの顏がプリントされてる!!

1930年代初めなんで時代の寵児はムッソリーニ!

今ならAKB48のどなたかがプリントされている感じ!?

夏に肌を出さないファッションする1937-38年 海での羽織もの

1937年から38年の第二次世界大戦直前には、海辺でナイトガウン仕様のものを羽織るのが大流行!!

綿ピケなどの涼しい素材で出来ていましたが、なぜナイトガウン??

男性水着の歴史も19世紀末から。やっぱり肌見せナシ?

労働者階級より上の人たちは、男子も生足を見せることはなかったね~。

ルネッサンスのいわゆる王子様カボチャパンツだって必ずストッキング履いてたし。

 

1700年代のひざ下ズボンもストッキング必須。

サン・キュロットというズボンの名前でフランス革命の時に活躍した人々がいたくらい。

これは労働者階級ではかれていた短めズボンだよ!

 

生足=げっひ~~~~ん!! みたいな。

だいたい生手だってキモ悪がられたんで手袋着用必須!!だったし。

 

短パンは小さい男の子のものでした。

メンズの短パン生足は海ファッション専用。

メンズ水着も19世紀末から使われるようになったよ。

海水浴が一般的になったからね。

 

『ベニスに死す』の有名な海水浴場シーンにも出てくるよね。

夏に肌を出さないファッションする1896年 ハンガリーの水泳選手ハヨーシュ・アルフレード アテネオリンピック金メダリスト ウィキメディア

 

夏に肌を出さないファッションす1930年 水着

↑1930年は露出は増えてるけど、まだ男性も上下つながった水着。

でも後ろ姿は・・??

夏に肌を出さないファッションする1930年 水着

左端の男性の背中、かろうじて水着が背中でつながってます^^

 

女性のツーピース水着が流行りだしたのは1942年から。

男性のショートパンツだけの水着もこのころから。

戦争中で軍需用に水着に使える布が制限されちゃったから何だって!!

 

水着って産業革命とか戦争と関係深いんだね(;´∀`)

ちなみにの夏の現代イタリアで二の腕は?見せる?

腕がハムみたいに太い人も、70歳のおばあちゃんも夏はみんなノースリーブ。

「だって暑いから」

「だって 着たいから」

 

彼女たちが肌を露出しているのは自分のため

他人からどう見えるかっていうことからは完全に自由

 

全く見事なほどに自己チューーーーー!!

まとめ

肌を露出できるってことは、ファッション史の中で見るとごく最近の女性たちがやっと手に入れた自由であるってことでした^^

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