![帽子の歴史、20世紀レディースの中でも](https://aoki7.com/wp-content/uploads/2019/12/1-1-min.jpeg)
ファッション史の中で帽子って一番おもしろい!
奇抜なデザインが出しやすかったんだよ。
一般によくつかわれたのが、服はまじめで帽子だけ奇抜とかね。
デザイナーのファンタジーが溢れて止まらなかったのが帽子デザイン。
確かに創作意欲溢れる奇抜なシューズデザインだとフツーの人は歩けないよね~
あなたの次のファッションデザインの参考にできるよ!
目次
帽子の歴史の中で一番デザインが自由なのは1930年代!
![誰も知らないヨーロッパのファッションの歴史](https://aoki7.com/wp-content/uploads/2019/07/s_Senza-titolo-65-min.jpg)
19世紀はヴィクトリア朝に代表されるよね。
一律な婦人の道徳とか服装モラルが大切にされてて。
結構みんな同じような道徳的ファッションだったんだよ。
裕福層では
- 女性は繊細なので無理ができない
- 着飾って周りを楽しませるのが仕事
- 帽子は頭にひっかけるようなかぶり方
- じっとしてないと落ちる帽子
つまり男性目線ファッション
でも1908年に帽子デザイナーカロリーヌ・ルブーが
ってしっかり頭をつつむクローシェ帽を発表!
1920年~1930年に断髪と一緒に大流行り。
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髪が短かったらしっかり帽子かぶれるし。
女性の社会進出に合っててバカ売れしちゃった。
ココ・シャネルも作ってるよ!
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頭からつま先までシンプルスタイル!
それから旧服装モラルにとらわれない、いろんなデザインの帽子が作られるようになったんだよ!
こんなに帽子が自由で面白い時代は
- ゴシック時代
- ルネッサンス
- 1930年代
だけね。
それが第二次世界大戦がはじまるまで続くよ。
1940年になってからは戦争でしばらく材料がなかった。
気分的にもグレー。
だから節約精神が続くよ。
1930年から帽子デザインがおもしろくなり始める
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1930年の全身スタイルはとにかく柳腰!
何はともあれ頭にピッタリした帽子をナナメにかぶる!
これが流行。
ココから超希少資料ね。
1930年当時の雑誌から。
街で現実に歩いていた女性のファッションスナップだよ!
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これが1930年に流行ってたスタイル。
- 細身シルエット
- ピッタリした小さいつばなし帽子
- たっぷり後頭部まである毛皮のエリ
- ウエストラインは腰
- 短いスカート!
- 歩きやすい靴
こんなピッタリ短い動きやすい服装でらんらんと街へ♪
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おばあちゃまも流行を追って!
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↑これこそ1930年によくあったスタイル!
- ぴったりした帽子
- ジャージーのスーツ
- 小さいクラッチと三銃士風の手袋
- 毛皮も必須!
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↑この方、1930年に流行った水玉シルクで決めてる!
ガーデンパーティーが大流行り
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1930年代はガーデンパーティーが大流行り。
その時必ず超ツバ広の麦わら帽子!
または透け感のあるオーガンジー帽子をかぶってたんだよ。
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プリントの化繊シフォンと麦わら帽子で。
人工シフォン、つまり化繊が出始めて大ブレイク!
プリントは自在だしお安いし!
戦争に向かって物資が無くなる時期だけど化繊がカバー!
さあ、ここからもっと面白くなるよ!
1932年~34年、進化し続ける帽子デザイン
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1933年からの全身スタイルは肩がかっちりしてくるよ。
この後の1940年代の四角形っぽいファッションの前身。
1935年~37年、化繊登場はアフリカ戦争から
1934~36年にイタリアとエチオピアが植民地抗戦で戦争。
イタリアにシルクが来なくなっちゃって。
人工シルク=化繊が流行るよ!
そして時代はすすんで1935~37年。
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フェルトで好きなカタチにデザインとかね。
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↑女性の権利を主張するデモ。
帽子に注目!
参加者は一般庶民だけど、みんな流行りのぴったりした帽子をナナメにかぶってる。
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片側にナナメに跳ね上げてかぶるのが粋!
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分厚い麦わら帽子で1936~37年の典型的なスタイル。
手袋は3銃士風にはき口が広くなっているもの。
1938年~39年、節約ファッション全盛期に派手なファッションを宣伝に使ってた人たちがいる
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かっちりしてくる1938年全身スタイル。
1930年の柳腰スタイルとは正反対!
↑実用的。
戦争に向かって男子が兵隊にとられていく中、女子も外で働くからね。
でも!
戦争中の特権階級ね。
ファシスト党の奥さんたちだよ。
ファシストの宣伝を兼ねて派手で奇抜な帽子で印象付けなきゃ!
今でもイギリス王室とか帽子って派手じゃない?
目立つから。
イタリアファシスト党って「大ローマ帝国もう一度!」
みたいな。
![誰も言わないヨーロッパファッションの歴史](https://aoki7.com/wp-content/uploads/2019/07/s_3280189059_d3f13d4fc0_z-min.jpg)
- コロッセオみたいな巨大建築↑
- トーガみたいなボリュームファッション↓
![誰も言わないヨーロッパファッションの歴史](https://aoki7.com/wp-content/uploads/2019/07/s_8-min.jpeg)
を真似しちゃいます!
敵を威嚇するために建築とファッションを使います!!
だから一番ボリューム出しやすい帽子がどんどんすごいことに!
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ホントにこんなのかぶって植民地に行ってたんだよ。
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↑ほらね
政府要人の妻たちの帽子見て!
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鳥の羽を帽子に盛って。
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↑人工シルクつまり化繊のスーツ、ごつ麦わら帽子と手袋、クラッチ。
1920年代の帽子もファッションの重要アイテム。
1930年代から1960年代までずっとファッションと帽子の流行りは一体化。
流行りのファッションに身を包むなら必ずかぶる帽子。
1920年代と1930年代、帽子は特に重要視されてて早いスパンで流行りが変わるから要注意!
まとめ
1930年代は第二次世界大戦直前に、デザイナーの自由な創造力が競演した素晴らしい時代でした!
ファッションの歴史の中には政治経済、戦争が詰まっています^^
意外と歴史の裏側に通じているかも♪
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