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ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!1700年男子のお作法はコレ! 

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!
アオキ
アオキ
こんにちは、イタリアで15年デザイナーのアオキです。コネもなく フツーだったの私のお話はプロフィールへ。デザイナーで独立したいあなたはココ

1700年代って、マリー・アントワネットに代表されるように女子はいろいろ奇抜なヘアスタイルの競い合いになって行くよね?

じゃあ男子は??

メンズヘアスタイルも女子みたいにボリューム満点だったの??

ドアが通れないくらいに??

正解はコチラ↓↓

ハゲでもないのに突然ズラが宮廷男子のお作法に!?なんで?

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!「ルイ14世」イアサント・リゴー 1701年 ルーブル美術館

1600年代後半から1700年代の初めまで、デカいメンズカツラが大流行!

ガッチガチに崩れないよう作られて、重く、真ん中の縫い目もあらわな大げさなモノ。

なんか生え際から髪の頂上まで超高いな、みたいな。

 

フランスのルイ14世(1638-1715年)がファッションリーダーだったから!

彼は自分のおハゲを隠すためにカツラを流行らせちゃった♥♥♥

という説もあり・・

それから彼愛用の赤いヒールの靴

 

この時代、王にならえ!

王が右を向いたら家臣も全員右を向かないと、村八分にされちゃうの。

だから全員ヅラスタイル。

ちなみに女子はカツラなし、でもレースをノリで固めた「フォンターンジュ」って言う、やたら背の高い髪飾りが流行っちゃう!

男女ともに生え際からインパクト大の背の高いヘアスタイルが流行っちゃうよ!

 

ちなみに宮廷人のヅラの下の地毛は剃るか、短髪ね。

ヅラは洋服と一緒、なしで人前に出ることタブー!下品!

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!フラ・ガルガリオ 「ジョバン二・バチスタ・バレッティの肖像」1710年 アッカデミアヴェネチア

↑まだ理容師が到着しなくてヅラをつけていない朝、僕はおうちで帽子をかぶっています^^

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!ラ・バールとその演奏家たち ロンドンナショナルギャラリー

初めの流行りは黒いカツラだったんだけど。

いつの間にやら黒いカツラに白い髪粉をかけるようになって。

それから白髪のカツラになっちゃった!!

これが1730年にはもっとエアリーなサラ~っとしたカツラに変わってくれます^^

 

髪粉は小麦粉・・ね。

紳士淑女がそれぞれ朝のお着換えの間で・・

それぞれお面に持ち手が付いたものを持ちます。

顔をカバーします。

召使いが小麦粉を振りかけます。

こうやって毎朝白い髪にしていました^^

笑えるけどヅラと髪粉で年齢や汚れまで隠れて、実用的だったんだよ?!

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!フラ・ガルガリオ 「ジェントルマンの肖像」 1720-30年

↑このひと、おでこの地毛の剃り見えてるよね?

いいの?

カツラの縫い目もあらわに超ニセ頭!!いいの??

1740年、でかいカツラはもうダサい!?男子にポニーテール♪

それから1740年くらいになると男女ともに頭は小さくなっていく~~!

メンズカツラは小さくなって、左右にロールパンみたいなカールをつけて。

初めは4つづつ。

それからだんだん3つ、2つのカールになって、最後には一つカールに。

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!ベンジャミン・ウェスト 「自画像」1770年 バルトモア美術館 パブリックドメイン

カールはお耳の上が隠れるくらいにね!

お耳丸だしはヤボったいよ!

 

後ろの余った髪はポニーテールにしてね。

ひく~~くひく~くしないとこれまたダサいよ!

ポニーテールは風に流しててもいいんだけど、

黒シルクリボンでぐるぐる巻きにするのも好まれました。

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!ジャンフランス・ド・トロワ 「愛の宣言」部分 1731年 カトーガン髪の毛袋着用男性

それから上の素晴らしい絵の男性がつけている「カトーガン」。

黒シルクの袋で、ポニーテールを入れておいたんだよ!

1730~60年、ミリタリーはエルサのヘアスタイルだよ!

ミリタリーもカツラをかぶってたよ!

カツラかぶって馬に乗ったり戦ったりするんだね(;´∀`)

にらみ合ったら吹いちゃいそう><

 

とにかく1つ~4つのカール。

後ろの髪は黒シルクリボンで巻いてね。

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!1760年代 ジェントルマンのヘアスタイル ピエロ・トージ監修

ただしこの後ろの髪がエルサみたいになが~いのが特徴。

でも地毛がここまでない人は馬のしっぽやヤギのひげ、いろいろな毛皮を編み込んでいました・・

一人じゃ手が届かないから二人組になって髪を巻きっこするんだよ!

 

ちなみにこの写真はあるプロジェクト用。

亡き恩師ピエロ・トージ氏監修で世界にたった一つしかない超希少写真だよ!

ズラと一緒に帽子も紳士のたしなみだよ!

1700年代は「トリコルノ」と言う三角帽が大流行!

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!フラ・ガルガリオ イタリア 1720-30年

1700年初めのころのデカいヅラと一緒には背のたっか~~いトリコルノ。

もちろんド派手なふち飾りをつけてね!

鳥の羽も金糸もなんでもあり!

それからヅラが小さくなるとともにやっぱりトリコルノも小さくなっちゃった。

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!フラ・ガルガリオ「ジェントルマンの肖像」1730年

ちなみに近代まで帽子なし君は、露出狂くらいの衝撃でした。

つまりカツラなしでは家の中で人前に出ず、帽子なしでは家の外に出なかったってこと。

フランス革命前後!髪も庶民的に・・

1715年~74年はルイ15世時代。

この人ナント5歳で王様に!

ブルボン朝最後の王様ルイ16世(在位1775年~92年)のおじいちゃんだよ!

 

この人のなが~~い治世の間に、だんだんヘアスタイルもごく小さく自然な感じに・・

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!レイノルズ ロベルト・オルメの肖像 1756年 ロンドンナショナルギャラリー

最後にはたったひと房の巻き毛だけになっちゃった。

ちなみにこの絵はスタンリー・キューブリック監督の映画「バリー・リンドン」の衣装デザインのヒントに使われました。

衣装デザイナーのミレーナ・カノネーロが教えてくれました^^

 

フランス革命では、

「自然体が新しいの庶民派vs.人工的で古臭い王国貴族派」

になって、それ以後はずっと自然体な人体賛美のギリシャ風がもてはやされちゃいます。

まとめ

1700年代女子は盛りヘアとか巨大パニエスカートで有名ですが、

男子も凝りに凝った人工的なスタイルが流行っていました。

それがフランス革命から自然美が礼賛されて、人工的な盛りスタイルはすたれていく・・

と言うお話でした~^^

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