ある人を見たとき、
ふと
と思うことがあるよ。
こんなタイプの人は、1800年ネオクラシック(エンパイア)が“そのまま似合う♡”
ジャック・ルイ・ダヴィッド「レカミエ夫人」1800年 ルーブル美術館
先に答えから言っちゃうと
1800年ごろの
ネオクラシックファッション(エンパイアスタイル)
が自然に調和するのは、
- 繊細で、やわらかい印象
- 肩幅が狭め、上半身が華奢
- 顔立ちに「素朴さ」「透明感」がある
- 全体に軽い、線が細い
- 盛りすぎないほうが美しいタイプ
そもそもネオクラシックファッションって何さ?
ネオクラシックはざっくり言うと、
ネオ=もう一度!
クラシック=古代ギリシアローマの理想美!
つまり古代ギリシアローマの美が理想だからもう一度!
ってこと。
1775年↓↓↓
1775年 マリー・アントワネット ダゴティ作、ヴェルサイユ宮殿
これはフランス革命とともに消えていきますサヨナラ~
たった16年後の1801年↓↓↓
アッピア―二作 プラ―ティ侯爵夫人の肖像」1801年 トレヴィーゾ市立美術館
古代ギリシア時代に定義された最も調和的で美しいとされる黄金比が再流行します。
流行はぐるぐるサイクルがあるのです。
つまりギリシャ彫刻みたいな人が流行。
ネオ=もいっかい、クラシック=ギリシャ美術。ね?
白が象徴のように扱われ始める。
新鮮、純粋、素朴さが流行り!
とにかく穏やかでゆるやかなシルエット。
これを1800年前後の
ナポレオンが出てきたころに
「もう一回やろ!」ってなった流れ。
だってさあ
それまでの1700年代は、
装飾もシルエットも盛っり盛りで、誇張の美オホホ。
(大好きだけどね)
でもフランス革命以降
「貴族っぽさ」への空気が変わっていって
白・シンプル・素朴・調和みたいな方向にあこがれちゃうんだよね~
こんな逸話も‥
むかしイギリスのヨークに
大金持ちで超美人な侯爵夫人がいました。
その彼女が妊娠し
ウェストのきついドレスは着られないので、
ベルトなしのハイウェストゆったりドレスを着て流行っちゃったから、
とも言われています。
とにかくフランス革命後の人々のあたまン中は脱!王室!でした。
エンパイアスタイル(エンパイアドレス)の特徴まとめ!
エンパイアスタイルの代表的特徴👇
- 装飾は控えめ、ラインで勝負
- やわらかい
- かるい
- 繊細
- 頭は小さく
- 首は短く
- 肩や背中が小さく見える設計
- 色は白・淡色が映える(“ピュアさ”が様式美)
- 超ハイウエスト(胸下で切り替え)
- スカートは縦に落ちる、軽いドレープ
- 靴はぺたんこ寄り(ヒールより軽さ)
ドレス 1805-10年 シルクモワレ 銀糸刺繍 ピッティ宮殿
重さをそぎ落として
線だけが残るような服。
1800年代の“後ろ身頃が小さい”って話
ココからはちょっとパターン好き向け。
現代のジャケットの後身頃って、
ほぼ前身頃をと同じ大きさよね?
ところがこの1800年の後身頃は・・
手のひらほどしかなかった例もあるよ。
後ろは最小限に!スタイルアップの秘訣。
1700年の終わり~1820年頃の後身頃の小ささと言ったら!
後身頃、一体なぜこんなに小さくなっちゃったの?
全て
- 小さい肩幅
- なで肩
- ウエストの位置を高くして足を長く見せる
ため
武久夢二の絵の女性みたい…
それと忘れてはいけないのが小さい足!
マリー・アントワネットの時代まではハイヒールが流行っていました。
でもネオクラシックでは絶対ぺったんこ靴。
- ヒールなし
- 靴の先はスクエア
- 靴ヒモの結び目は足内側、アーチのあたり
1794年 ファッションプレート小さくて見えにくいですが、超貴重、よく見てください!
これ以外に靴の結び目がのっている画像がありません!!
まとめ:時代を“当てはめる”と、デザインは静かに出てくる!
ネオクラシックファッション(エンパイアスタイル)って、
似合う人に当たると、ほんとに説明いらずで成立するんだよね。
大事なのは、センスよりも
事例を頭にストックすること。
古代から現代まで、時代の型を知って、
顔や体型を入れ替えて想像してみる。
この静かなシュミレーションが、いちばん強い!
絵が描かれた時代に行く、というより、
そこに立っている人の身体の感覚を想像する。
解説を聞くより、
一枚の絵の前で、
少しだけ時間を置いてみる。
見え方は、
ゆっくり変わっていきます。
服の歴史を「知る」より、
一緒に見てみたい方へ。


