1473年ごろ、エルコレ・デ・ロベルティ『聖ビセンテ・フェレルの奇蹟』
アオキ
一枚の絵の前で、
立ち止まる時間があります。
解説を聞くためでも、
正解を知るためでもありません。
ただ、
描かれた時代の空気の中に
しばらく身を置くように眺める。
1473年ごろ、エルコレ・デ・ロベルティによる『聖ビセンテ・フェレルの奇蹟』。
この絵は、
「一生懸命に何が描かれているかの解説を読む」というより
その当時のこの場に一緒にいられる感覚に近い一枚です。
遠近法や色の原料、
時代背景を知っていなくてもかまいません。
知識があっても、なくても、
この時間の質は変わらないからです。
昔の絵画は
流し見してしまうには
あまりにも多くのものを抱えています。
この時代の絵の前には、
少しだけ
立ち止まる時間が似合いますね。
解説を聞くよりも
一枚の絵の前で
ただ立ち止まってみたい方へ。
見え方が、
ゆっくり変わっていく
40分の動画を置いています。
