この記事では書ききれなかった
絵画の細部に隠れた“暮らしの裏側”を
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当時の人々の美意識や、小さな生活の工夫を
物語として味わえる40分です。
今月のテーマは──
『毒と美|危険を知りながら美を選んだ人々の物語』
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🕯️ 美の物語を体験する無料オンラインサロン
(毎月・少人数/先着制)
10月に反響が大きかったポストをメモとして少しずつ整理するね🕯️
今月は、無料セミナーや絵の制作
PDFミニ画集とも自然につながる流れになってきたので、
旅の前夜のようなワクワクを
ハイライトページに育てていく予定です🌿
- 映画衣装が嘘っぽく見える本当の理由
- 昔の庶民=汚い?最大の誤解です
- 160年の差が見せる 【聖女の表情】
- 蟻から作られた漆黒アイライナー‥
- ビザンツ貴人の香水のつけ方
- 大理石なのに透明? ベール彫刻の真髄!
- フラゴナールの“ぶらんこ”に隠されたホントの遊び
- 庶民は“不幸”ではなく“生きていた”
- メガネが美術史に現れた瞬間!
- 聖バルトロメオ:困った顔の理由
- 笑えるけど本気。レースが語る貴婦人のおしゃれ
- モグラの毛を眉に使ったルネサンスの美意識
- 美の常識は、いつか迷信になる⁈
- シャツは見せびらかすために着られた?
- 自転車が服を変えた:動けるブラウスの誕生!
- 努力でつくる美:むっちりヘアのレシピ
- セミナー実況:庶民のおしゃれはいつも熱い!
- 19世紀の市場は“時代の香り”が混じり合う場!
- ポンテヴェッキオには昼と夜の2つの顔がある
- 魔女の材料?いいえ、化粧の技術でした
- まとめ
映画衣装が嘘っぽく見える本当の理由
映画の衣装が“嘘っぽく”見える瞬間があります。
布の物語を無視してしまった時です。
人が年を取るように、布にも歴史が刻まれていきます。
その布の生き様を無視すると
どれだけ大きなセットや豪華な衣装であっても
そこに命が宿らなくなるんです。
逆に、わずかな皺や褪色・手触りが
生きてきた時間を語り始めた時――
その衣装は
観客の無意識にそっと刺さります。
1877年《家の入り口の前で食事をする小さなサヴォワ人》より
昔の庶民=汚い?最大の誤解です
庶民の服は“汚い服”ではありません。
暮らしと願いとオシャレへの執念が染み込んだ
生きた美意識の宝庫!
真実を知ると、もう軽く流し見できなくなります。
次のセミナーでは
“庶民から見たファッション史” を軸に
実際の絵を使って解説していきます🕯
160年の差が見せる 【聖女の表情】
大抵“宗教画”の枠には収まりきらないマグダラのマリア。
妖艶でも東方的でもあり、もっと奥へ進みたくなる女性像です。
ルネサンス初期のマルティーニ、160年後のクリベッリ。
絵は描かれた時代の女性像を浮かび上がらせる!
蟻から作られた漆黒アイライナー‥
エジプトの漆黒アイライン。
高級な化粧品ではなく、意外と“身近な素材”で作られていました。
その材料が——蟻。焦がして、混ぜて、粘性のある黒液に。
古代メイクは想像よりずっとクリエイティブ(笑)
ビザンツ貴人の香水のつけ方
ビザンツ時代の貴人は香水を直接ぶっかけませんでした。
そんなの下品!
香りを宝石箱の中で“寝かせて”染み込ませる。
香りはアクセの奥に眠らせる──そんな奥ゆかしいおしゃれです。
大理石なのに透明? ベール彫刻の真髄!
大理石は固いのに、どうして“透けて”見えるの?
1863年ベンゾーニ作《ベールを纏ったレベッカ》。
大理石で何体も制作され、ライバル彫刻家たちも
競うように技術を見せつけ始めます。
美は、戦いで生まれます!
フラゴナールの“ぶらんこ”に隠されたホントの遊び
フラゴナールの《ぶらんこ》には仕掛けが!
ぶらんこの下でのぞく男は、実は若い妻の愛人。
夫はそれを知った上で後ろからぶらんこを押しています。
ロココ貴族は“小悪魔な遊び”を絵にして楽しんでいました。
庶民は“不幸”ではなく“生きていた”
昔の庶民は苦しい生活だった──
それは正しくもあり、間違いでもあります。
不便さの中にも「季節の楽しみ」や
「やってみる美の戦い」がありました。
服飾史は、そんな人間ドラマの証拠品です。
メガネが美術史に現れた瞬間!
人類史上、初めてメガネが描き込まれたのは1352年。
モデナ作《ドミニコ会修道士の肖像》というフレスコ画。
生活の道具が、美術史に姿を現した瞬間でした~!
メガネはムラーノ島で誕生し
フレスコ画に描かれる100年以上前から存在してました。
それでも絵に登場しなかったのは
宗教画が主流だった時代に「現実的すぎて絵にならなかった」からかもね(笑)
聖バルトロメオ:困った顔の理由
赤い全身タイツに見える服は血。
白いマントは、実は自分の皮膚。
困った顔は、それでも信仰を捨てない覚悟。
聖バルトロメオの殉教は “怖い絵” ではなく
美術史に残された人間の信仰の強さです。
笑えるけど本気。レースが語る貴婦人のおしゃれ
17世紀の貴婦人たちは、羽や繊細なレースを糊付けし
扇状に固めて頭に差し込んでいました。
理由はただ一つ——背を高く見せるため。
美とは“目くらましの技術”だった!
モグラの毛を眉に使ったルネサンスの美意識
ルネサンスでは“美しい眉毛=洗練”とされ、
モグラの毛を切り取って眉毛に貼る方法が流行しました。
これでも崇高な精神は崇高な外観に宿る、とされた時代です‥
美の常識は、いつか迷信になる⁈
美の常識は、時代によって迷信になる!
今では当たり前の“美白の日傘”も、
ローマ〜中世では「役に立たない迷信」と言たことも‥
シャツは見せびらかすために着られた?
昔のシャツは“見せるための高級品”でした!
上着を切ってでも露出させた肖像画も残っています。
シャツとはただの肌着ではなく
身分と財力を示す「最前線のアピール」だったのです。
自転車が服を変えた:動けるブラウスの誕生!
19世紀末、女性たちが自転車に乗り始めたことで
服の形が大きく変わったんだよ。
やっと動きやすいことも“美しいこと”と捉えられた瞬間。
たった1枚のブラウスに、価値観の転換が刻まれてます!
努力でつくる美:むっちりヘアのレシピ
可愛い髪型にも、技術と忍耐がありました。
ポマード・髪粉・紙・睡眠まで!
美とは“自然のまま”ではなく、
一夜をかけて作り込むものだったのです。
セミナー実況:庶民のおしゃれはいつも熱い!
今回のセミナーで分かったことはひとつ。
“庶民視点”で見ると、
ファッション史はもっと立体的になる!
次からももっともっと
強さ、古さ、美しさが混ざる
庶民の服をテーマにしてみようっと🌿
19世紀の庶民写真は、ただの古い記念撮影ではありません。
道具、服、髪型のすべてが“生きたドラマ”の証拠。
背景を知ると、あなたはもう素通りできなくなります‥
小説や映画の脇役を見る目が変わる!
19世紀の庶民が手作りしていたオシャレの工夫から
本当に名もなき青年たちの人生が見えるようになるんです。
19世紀の市場は“時代の香り”が混じり合う場!
19世紀のヴェネツィアの市場には
貴族と庶民のテイストが不思議に混ざり合っていました。
おさがり、払下げ、捨て服だって立派な美の源!
市場は、時代の価値観が香り立つ場所でした‥
ポンテヴェッキオには昼と夜の2つの顔がある
ポンテヴェッキオは、昼と夜で顔が変わる。
昼は開放的な小さな店の集まり。
夜はまさに鉄壁の守り、錠前だらけの板壁に変わる。
ライトアップされて“ここは宝の橋だ!”と静かに語りはじめます。
今も昔も変わらない、異色の橋‥
魔女の材料?いいえ、化粧の技術でした
“魔女の材料”として語られるイモリの黒焼き。
でも、焦がしたアリを使った化粧は
古代エジプト・ギリシャ・ローマで実際に行われた技術でした。
迷信ではなく実験(誰の?)と工夫(何回?)があったんです。
まとめ
10月ポストの
“古い写真・髪型・眉・市場・メガネ・化粧” たち…
ぜんぶ別の話に見えて
実はひとつのテーマにつながります🕯
それは──
『美は迷信でも、努力でもなく
“生きようとした力の形だった” ということ。』
😳 髪は一晩かけて作り込む
😅 眉はモグラの毛で濃くする
🤔 シャツは見せびらかすために着る
👜 古着はおさがり市で工夫と輝きを得る
🧐 メガネは100年描かれなかった現実道具
当時の人々が
“どう生きようとしたのか?”
を教えてくれます。
古い写真や肖像画は
“生きる力の証拠品”。
そんな小さな気づきが重なっていくと
絵画の世界と今の私たちの毎日が
少しずつつながり始めます🕯
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忙しさに埋もれていた“好き”が、
静かに息を吹き返す時間になりますように🕯
