見るために描く

黒だけで描く。ぬりえが育てる『見る力』

黒だけで描く大人のぬりえ 巻毛をぬる手元

描こうとすると

それまで見えなかったものが

急に見えてくるようになります。

 

黒一色で塗るぬりえは

上手く仕上げるためのものではありません。

 

時代の線を追う時間です。

 

色を選ばないことで

一枚の絵を
ただ「きれい」で終わらせず

人物や衣装
空間や光から
時代や暮らしを読み解く入口を

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絵画読解の入口を学ぶ

形だけが残ります。

 

時代ごとに変わる

髪の影や重なり。

コルセットが作る影。

 

黒でなぞるうちに

流し見していた部分が

理解できるようになります。

 

ヴィクトリア朝の髪型をぬるとき

複雑さを追うのではなく

どこから始まっているかを探します。

 

レースをなぞるとき

装飾としてではなく

他の布地との違いを感じます。

 

描くことは

時代の身体観を追体験すること。

黒でなぞると、構造だけが残ります。

これは、貴婦人のアートサロンで

実際に行っている時間です。

 

絵は

わかる人にだけ届くのかもしれません。

 

そして

わかる力は誰でも育てる事ができます。

衣装や色、髪型、空間の見方がわかると
一枚の絵はもっと深く楽しめます。

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