ファッションデザインセンスはいいものを見て触れることでアップします!
という質問をよくいただきます。
私が実際に一流ファッションデザイナー、一流衣装デザイナーに「デザインセンスを上げる方法」をしつこく質問した結果をシェア。
答えは全員そろって
「いいものをたくさん見てください♪」
でした~!
いいものをたくさんインプットする!
ギリシャ?パリ?
実際訪ねていくの??
違います!
直接見るのがもちろんいいんですが、そうすると数が見られない。
いいものを数多く見る
これがセンスアップにつながります!
身近なトコなら図書館へ。
大ボリュームの画集を開きましょう。
スマホ画面より色、大きさの優れた画集は作者の筆感や作品のクオリティまで感じさせてくれます。
日本のものなら琳派の一冊一万円以上する画集を見てみましょう。
美術館のガラスごしで見るより意外と近づいて見ることができます。
- 流水のデザイン性の高さ
- 梅と枝の配置立ち姿や描き方
デザインと絵を描く技術に圧倒されます。
今度はギリシア時代の彫金の本を見てみましょう。
名もない職人が作ったものですよ!
こういうものをどんどん見ていくのです。
美術館に行くのもいいでしょう。
じろじろ見ましょう。
近所の神社にもハイクオリティデザインはあります!
欄干とか透かし、触ってみることができますよね?
どんどんインプットしていきます。
なぜいいものを見ることがセンスアップにつながるの?
それはいいものを見続けていると自分の見方のクオリティが上がるからです。
本革と合皮って違いますよね?
- 合皮の中でも格安合皮しか知らない人がデザインするシューズ
- 最高級本革を毎日見ているけど動物愛護のために合皮を使う人がデザインするシューズ
仕上がりが違いますよね?
「センスは学校では習えない、いいものを見て身につけろ!」
一流デザイナーが口をそろえて言うことです。
同じものをデザインをするとして
- 一つのデザインしか見たことのないデザイナーと
- 1万通りのデザインを見たデザイナーと
どちらがセンスよさそう??
なぜいいものを見ることがセンスアップにつながるかというと
- いいものをたくさん見る
- 自分のデザインクオリティが上がる
- 自分がデザインするときの出発点を何段も上から始めることができる!
一人では到達できないスタートラインに先人の到達地点を借りて最短で立つことができるからです!
デザイナーの私が実践するいいものの見方
私はいいものを毎日見ることでセンスを鍛えます。
ピアニストやアスリートのトレーニングと同じ。
私のトレーニングはいいものを見て記憶すること。
- 巨匠の作品を見ながら自分で描いたつもりになってなぞり
- 天才のデザイン構成を記憶する
- デザインの生まれる源を想像する
だから美術館に行くと疲れます。
ユースホステルに泊まり疲労困憊になりながら‥
今も子供たちを引っ張りまわしているので疲労困憊‥
あなたがもし学生さんならぜひ!!
好きな場所の格安航空券ホテルセットを見つけたら、さっと行って見てくるのもすごくいいと思います!
もちろん国内も!
実際見たいいものからアウトプットする!
たくさん見たはいいけどそれをどうやってデザインに生かすの?
いいデザインをインプットしたんだからアウトプットすればいいんです!
それはマネからです!
模写もいいでしょう。
とにかく見た中で一番センスの良いデザインをマネして描く!
手で頭で覚えて自分のデザインクオリティを上げるのです!
- デザイン模写の資料を美術館で撮影したり
- 本をコピーしたり
準備をしてからまずはそっくりそのまま描いてみましょう。
模写していると
- デザイナーのヒントの源
- アイデアの洗練の仕方
- センスのよいデザインへ到達の仕方
がわかってくるはずです。
例えばウイリアム・モリスのデザインが模写しやすいです。
- 実際に咲いている植物
- 植物画
- デザイン画
と昇華されていく過程が手に取るようにわかります。
自分のセンスが前より上がったと感じたら、その時初めて自分の作品のデザインをしてみましょう!
絶対以前よりセンスのいい、クオリティの高いものになっているはずです。
私のデザインができるまで
私はデザインに時間をかけます。
この過程が一番好き
これは土佐みずきという花。
生命力が気に入ってスケッチしてました。
これとその頃デザインを研究していた正倉院の螺鈿の琵琶。
これが合わさって自分のデザインに昇華できました。
複雑なデザインが勝手に手の中から出てきた‥
自分の血の中にも日本が流れてる!と思いました。
こちらは着物デザイナで、友禅染。
まとめ
デザインセンスを上げるには?
- イイものを見る
- イイものをマネして作る
- 自分のデザインクオリティのスタート地点を上げる
というお話でした~