この記事では書ききれなかった
絵画の細部に隠れた“暮らしの裏側”を、
初心者さんがいちばん楽しめる無料サロンで案内しています🩰
顔出しなし・知識ゼロOK。
月替りのテーマで、美意識がふわっと広がる40分です。
今月のテーマは──
『毒と美|危険を知りながら美を選んだ人々の物語』
- お顔出しなしで参加できます
- 初心者さんのほうが楽しめます
- 静かに集中できる40分のサロンです
🕯️ 美の物語を体験する無料オンラインサロン
ピエロ・トージ氏 ティレッリ衣装工房にて昨日8月10日、ピエロ・トージ氏が亡くなりました。
ルキーノ・ヴィスコンティやパゾリーニ、フェデリコ・フェッリーニ監督などのの衣装デザイナーです。
映画『山猫』彼に出会っていなかったら今の私はなかった。
美の探求の扉を開けてくれた。
とても悲しい。
私のプライベートの人生の大波があった時、
あなたは偉大なデザイナーになれるんだから大丈夫って励ましてくれた。
でもあなたなしでどうすればいい?
映画「ヴェニスに死す」誰が道案内をしてくれる?
恩返しなんかできなかった。
生徒の成長を見るのが最大の喜びって言ってくれたけど・・
そんなことじゃ返しきれないほどの恩がある。
巨匠なのに全然取り澄ましていなくて、超面白い人だった。
彼に初めて会ったのはイタリア国立映画実験センターの入所試験の時。
緊張して、ビッグネームが怖くて
彼の眼差しが怖くて、
私は25歳だったのに泣いた。
あれから何年もいろいろな自分では入れない世界を見せてくれた。
彼に授けられた衣装デザイナー哲学のおかげでハリウッド映画にも参加できた。
私がヴィスコンティ監督の『山猫』の主役、クラウディア・カルディナーレの衣装を着てみようとして・・
コルセットが苦しくて息が吸えなかったこともあった。
国宝を破っちゃうかと思って着るのを断念。
ピエロ・トージ氏のデザイン哲学
何も発明してはいけない
全ては発明しつくされてしまったから
史実に忠実に
デザインとはリノベーション
彼がいなかったら知ることのなかった世界。
さようなら・・