映画衣装の世界で、
私の視点を決定づけた人がいるんだよ。
映画『山猫』
イタリアの衣装デザイナー、トージ氏。
彼から教わったのは、
「何も発明してはいけない」
ということ。
すべてはすでに存在している。
史実を深く理解し、
そこから生まれる必然を形にする。
映画「ヴェニスに死す」
映画『ヴェニスに死す』や『山猫』の衣装を見たとき、
その言葉の重みがやっとわかった気がした。
その哲学は、
いま私がファッション史を“流れ”として見る視点につながってます。
絵が描かれた時代に行く、というより、
そこに立っている人の身体の感覚を想像する。
解説を聞くより、
一枚の絵の前で、
少しだけ時間を置いてみる。
見え方は、
ゆっくり変わっていきます。
服の歴史を「知る」より、
一緒に見てみたい方へ。