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『毒は最高の美!古代ローマから1930年代まで──美しくなるために毒を使った人々の物語』
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男性ヘアスタイルの歴史もおもしろいよ~
現代では短髪男性の方が圧倒的に多いけど、長髪が好みの人もいるよね?
ホントは長髪にしたいけどなんとなくウケなそうでできないとか‥
しかも流行りの中心、中央ヨーロッパは金髪少ない‥
ブリーチ剤もない昔、じゃ、どうやって?
これが大ウケだから金髪ロン毛男子のヒミツを探ってみよう!
長髪男性はモテるために猫のおしっこで脱色せよ!
 コスメ・トゥーラ 若者の肖像 15世紀後半
コスメ・トゥーラ 若者の肖像 15世紀後半日本で女性からの男性の長髪に対しての世間一般の意見としては、
- 不潔
- 世間一般的ではない
- なんとなくナルシスト
が圧倒的に多いよね。
逆に短い髪の男性へのイメージは、
- 清潔感がある
- さわやか
じゃ、長髪男性が清潔さを感じさせれば良いイメージを持たれるかも!
ルネッサンス男子もそうでした~
そして清潔に見えるカギはなんと言っても金髪だった!
長髪で金髪にしているだけで清潔感が出てイケメンに見えてきちゃうから不思議。
でも!
イタリア人のほとんどは生まれつき茶髪。
しかもこれ、当然女子たちもやってるヨ♪
ファッション史上私が最も驚いた髪のお手入れ方法は‥
常識的な答えは脱色だよね?
じゃあ、なにで脱色したと思う??
アンモニアが含まれていたから!!
鳥の羽で髪に猫のおしっこをぬってたんだって!!
ルネッサンス絵画を見る目が変わるよね‥
↓↓↓巨匠ボッティチェリだって!
 ボッティチェリ「東方三博士の礼拝に描かれた自画像」1445年頃 ウフィツィ美術館
ボッティチェリ「東方三博士の礼拝に描かれた自画像」1445年頃 ウフィツィ美術館巨匠ご自身の自画像、この金髪怪しいと思わない??
イタリアの大詩人、14世紀のペトラルカだってこんなお手入れ方法を笑ったエッセイ書いてるよ。
 ベッリーニ「若い元老院の肖像」 1480-85年 パドヴァ市立美術館
ベッリーニ「若い元老院の肖像」 1480-85年 パドヴァ市立美術館↑↑↑この人なんかよくいたモテ男タイプ。
めちゃくちゃ重くてヤボったいよね~
金髪ロン毛だからこそモテそう‥
ヴェネチアでは赤毛がもてはやされます。
 ベッリーニ「若い男の肖像」1470年 アッカデミアカッラーラ
ベッリーニ「若い男の肖像」1470年 アッカデミアカッラーラ
マジでヴェネチアの美術館で絵のにおい、嗅いじゃいうよね?
そして前髪のくりくりロールも流行ね。
ルネッサンス整髪術、イケメンの裏ワザが冗談じゃなくねとねと!
男性の長髪が特にイケメンの絶対条件だったのはだれ?
それはルネッサンスのモッテモテ男子たちだよ!
若者たちの一番興味があった身だしなみは長髪のお手入れ方法。
 エルコレ・デ・ロベルティ「ジョヴァンニ2世」1480年頃 ナショナルギャラリー、ワシントンD,C
エルコレ・デ・ロベルティ「ジョヴァンニ2世」1480年頃 ナショナルギャラリー、ワシントンD,C↑↑↑まずはトスカーナ地方で流行った基本の超高貴風スタイル。
- 頭にぴったりと一体化した帽子
- 一本のみだれ髪もない内巻き
- 茶髪
この風に吹かれてもぜ~んぜん乱れないヘアスタイル。
ヘアスプレー?
ぶぶー、はずれ、そんなもの1940年までありません。
ジェルにあたるものは古代から動物の脂肪を髪にぬってたけど。
ルネッサンス人はそんな野蛮なモノ使いません。
↓この人も使ったルネサンス整髪術‥
 ボルソ・デステ
ボルソ・デステえ~~~~!!??
本当。
砂糖水で髪をしっかりと固めて、風に吹かれても一本も乱れないようにしてました。
お祭りのりんご飴かよ。
ねとねとしてたけど、そんなことよりイケメンに見せる方が大事!!
とにかくビシッと整ったロン毛は若者のすべて!!
首のうしろまでくるっと一周横ロールで囲っちゃう人も。
ま、2つの裏技をマネしろっていってもきついものがあるけど。
 ボッティチェリ 若者の肖像 1483年頃
ボッティチェリ 若者の肖像 1483年頃とにかくそれくらい長髪でイケメンに見せるために手間をかけてたってこと。
現代ならいろいろな整髪料や脱色剤があるよね?
だからロン毛イケメン作戦も簡単⁈
歴代美男子長髪ヘアカタログ!
ファッション史的に見ると、男女ともにダンゼン長髪歴史のほうが長いよ~
 ヴァン・ダイク『英国王チャールズ1世の肖像』部分 1635年頃 ルーヴル美術館
ヴァン・ダイク『英国王チャールズ1世の肖像』部分 1635年頃 ルーヴル美術館チャールズ一世なんてピアスまでしてるよ。
男性のピアス、この時代ぜ~んぜんおかしくなかったんだよ。
紀元前の大昔からギリシャローマ時代以外、マリー・アントワネットがギロチンで死んでしまう直前まで長髪歴史は続くよ。
ギリシャ時代は男性の裸体が賛美された時代なので、当然髪の毛は邪魔。
そこそこ短く切った髪の毛で体をより多く見せていました。
ローマ人はギリシャのまねっこちゃんだから短髪。
中世からヨーロッパの男性長髪の歴史が再び続く。
中世の男性はほぼ、首を敵の剣から守るために長髪にしてました。
「三銃士」の頃なんてその最たるもの!
 ヴァン・ダイク『ジョン・ステュアート卿と弟バーナード・ステュアート卿の肖像』1638年頃 セントルイス美術館
ヴァン・ダイク『ジョン・ステュアート卿と弟バーナード・ステュアート卿の肖像』1638年頃 セントルイス美術館ほらね!
 ヤン・デ・ブライ『ハールレムの聖ルカギルド』1675年 アムステルダム国立美術館
ヤン・デ・ブライ『ハールレムの聖ルカギルド』1675年 アムステルダム国立美術館
 ヘラルト・テル・ボルフ 「自画像」1668年
ヘラルト・テル・ボルフ 「自画像」1668年 「キジ家の一人の男性肖像画」1670年頃 アランソン、レース工芸美術館所蔵
「キジ家の一人の男性肖像画」1670年頃 アランソン、レース工芸美術館所蔵
モーツァルトだって白い長髪ポニーテールのヅラをかぶっていました。
 マルティーニによる依頼のモーツァルト 1777年 ボローニャ
マルティーニによる依頼のモーツァルト 1777年 ボローニャだって流行だもん。
それがマリー・アントワネットが髪を結うのをやめたあたりから、男性の短髪も流行っていくのです。
 
マリー・アントワネットはそれまでドアを通れないくらい背の高いヘアスタイルにしたんだよ。
 レイノルズ ロベルト・オルメの肖像1756年
レイノルズ ロベルト・オルメの肖像1756年それが彼女、フランス革命前夜からナチュラルライフにあこがれるようになっちゃいます。
 「モスリンのドレスを着た王妃マリー・アントワネット」1783年 ルブラン
「モスリンのドレスを着た王妃マリー・アントワネット」1783年 ルブラン
フランス革命のときの王室反対派の男子たちだって、ヅラをぬいで自然な短髪に。
パリでは作りこんだ旧人類と、自然のままの新人類が出会ってバカにしあっていました。
 ベンジャミン・ウェスト 自画像 1770年
ベンジャミン・ウェスト 自画像 1770年 レイノルズ ジョージ K.H大佐 1782年
レイノルズ ジョージ K.H大佐 1782年なので男性の短髪の歴史はギリシャ・ローマ時代と1800年~の600年間だけ。
残り全部は原始人のころから男性の長髪はあたりまえ!
 テオドロ・マッテイー二「ウィリアム・ルートヴィック・ウィドゥマン・レッゾニコ侯爵の肖像」1799年
テオドロ・マッテイー二「ウィリアム・ルートヴィック・ウィドゥマン・レッゾニコ侯爵の肖像」1799年おまけに。
昔は結婚していない男性は何らかの大きな問題があると思われちゃいました。
ビンボーとかゲイ(カトリックご法度)とか病気とか。
独身貴族なんてありえない、絶対結婚!
超大金持ちかステイタス付きの由緒正しい王侯貴族は見かけはどうでもいいんです。
でもそうでない一般男性は何が何でもイケメン風に見せる必要がありました。
肖像画の交換から結婚は始まりますからね!
男性たちは超お手入れされた長髪で、誰でもイケメンに見せていました!!
 リストの肖像画 レフマン 1839年
リストの肖像画 レフマン 1839年イケメンで有名な音楽家リストはおかっぱ。
まとめ
長髪は清潔感とセットになってモテる!ということがお分かりいただけたと思います。
ヨーロッパの髪型の歴史全体はもちろん、
人類の流行り全体で見ると、男性も長髪の方がダンゼン長い歴史を持ちます。
今の流行にばかり取らわれずに、人類全体で流行りを研究してみてくださいね!
きっとモテへのヒントが隠されているはず。
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