活動記録

自分で描くということ。1906年ドレスから見えてきた身体の線

一枚の絵を、
絵の中に入り込むように眺める時間があります。

解説ではなく、
描かれた時代の中で、
いったん立ち止まる時間。

一枚の絵を、40分かけて見る

「美しいものに囲まれて、美しく生きる。」

 

それは、完成された作品を持つことではなく、

自分の目で形を捉えられるようになること。

 

貴婦人のアートサロンでは、

まず“描く”前に、“見る”ことを大切にしています。

 

ある受講生が、

1906年のドレスを自分の手で描くことに挑戦しました。

アート実践講座に取り組む今日子さんが描いた1906年の婦人像アウトライン受講生が自分の手で初めて描いた1906年女性像

 

最初に描いた女性像は、少し大きくなりました。

 

そこで一度立ち止まり、

線からの距離を測り直し、

重心を確かめ、

もう一度フリーハンドで描き直し。

 

目標だったS字シルエットは、

自然な流れで再現されています。

 

これは技術の問題ではありません。

身体のどこに重心があるのか。

身体がどこで支えられているのか。

 

この時代ごとの違いを

見抜く力が育っているということ。

別の受講生は、

19世紀の髪型を塗りながら、

模様ではなく「重なり」を追っていました。

ミキさんによる19世紀髪型のぬりえ作品。クラシックな雰囲気と繊細な色使いが魅力。丁寧に仕上げられた、銅版画のような美しさ。

 

描くことは

むやみに線をふやすことではなく

構造を理解すること。

 

サロンで起きている変化は、

目に見える完成度よりも

見え方の変化です。

 

絵は、

見える人にだけ届くのかもしれません。

 

そして見る力は

確実に育っていきます。

絵が描かれた時代に行く、というより、
そこに立っている人の身体の感覚を想像する。

解説を聞くより、
一枚の絵の前で、
少しだけ時間を置いてみる。

見え方は、
ゆっくり変わっていきます。

 一枚の絵を、40分かけて見る

服の歴史を「知る」より、
一緒に見てみたい方へ。

 

 

こちらの記事もおすすめ!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です