19世紀

19世紀ドレスの着方と座り方、バッスルでどうする?

19世紀のドレスってバッスルつけてるな~

っているのはドレスの後ろが何か膨らんでるカタチだからわかるよね?

 

アオキ
アオキ
でもバッスルドレスでカウチポテトできるって知ってた?

 

もう一つ、聞かれたんだけど

アオキ
アオキ
バッスルとクリノレットってどう違うの?

ちちちがいですか~??

ズバリ、カタチです!

では、バッスルつけての座り方から見ていくよ~

19世紀ドレスで長椅子に座る♪

さあ、19世紀バッスルドレスでどうやって座る?

 

ところでこの人↓‥

あなたお行儀悪いわよ?

アオキ
アオキ
ちょっと、ランシーちゃん??
1876年 デュラン作 マドモアゼル ランシーの肖像

 

実はこれ、

このバッスルつけたプリンセスドレスで

一番くつろげる座り方なの!

バッスルを少したくし上げ、

堂々と乗り、

潰す!

 

アオキ
アオキ
こんなことが日常だったんですね~

 

これが10年前のクリノリンでのくつろぎ方↓

座るというよりどって~んだね。

1865年 ノヴァラ夫人

 

クリノリンが幅とるからカウチポテトにはちょっと邪魔だね。

 

 

バッスル+プリンセスドレスの時と

クリノリンつけてた時のドレスでは

座り方がちがうヨ~

 

ちなみにクリノリンもバッスルも

クジラの髭やその他のバネになるボーンで作られてるから折れないよ。

アオキ
アオキ
折れたらおしりに刺さるわ~

19世紀プリンセススタイルはこんなパターン!

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アタシが一番大好きなシルエット、

それはこのプリンセススタイル。

別名カタツムリ‥

1875年 ジェームズ・ティソ作 リラックス

 

カタツムリのように裾をなが~く引きずるからね。

↑上のは当時の昼間着。

この人が着てるのがプリンセスドレス。

 

上のドレスが胴で上下を合体させない

一続きのワンピースのことね。

タイトなシルエットに見せてくれる。

 

下のスカートの上に

一枚続きの上のドレスを重ねるの。

トレーンには裾にリボンが何個かついてる。

膝裏のは重心を後ろ下に見せるため。

トレーンの長さが引き立って

アオキ
アオキ
ザ・プリンセス~っぽいから。

裾を手で持ち上げやすい仕掛けにもなってるよ~

 

ところで生地には収縮性はない!

ほぼシルクタフタ製だからね。

だからできるだけおなかを曲げず

真っ直ぐにしてた方が楽なんだよね。

 

だからバッスルをちょっと上にたくし上げて

長椅子に転がるか

背中をまっすぐにして

椅子のふちにちょっと腰かける‥

 

そんな座り方しかできないの。

 

プリンセススタイル、

実はクリノリンの登場とともにデビュー!

でもクリノリンがでかくて

ちょっと影に隠れちゃってた‥

 

1866年ごろクリノリンの円周がMaxでかくなって‥

邪魔だから一瞬で衰退‥

でもプリンセスドレスはなが~~く残って愛用されちゃうよ。

バッスルとクリノレットの違いって?

アオキ
アオキ
さてクリノレットって聞いたことある?

 

あんまりないよね?

ところが

イタリア服飾用語にとって

クリノリンにあたるイタリア語はある。

クリノレットにあたるイタリア語もある。

小さいクリノリンってこと。

イタリア語にとってはこれがクリノレット↓

前が平らで後ろがまだクリノリンっぽい円形。

でも前にも輪っかがあるよね?

だからチビクリノリン。

1871年 V&A美術館蔵 クリノレット

 

そして!

バッスルという言葉はない‥

英語だから。

それにあたる言葉は

キュ・ド・パリ。

イタリアで使われたパリのお尻って意味!

他にも、

こんなにあるバッスル系の単語!

クリノレット(英語)

クリノリネット(イタリア語)

セッリ―ノ(イタリア語)

ズゴンフィオ(イタリア語)

ガッビエッタ(イタリア語)

キュ・ド・パリ(フランス語から来たイタリア語)

バッスル(英語)

トゥルニュール(フランス語)

ちょっとづつ形が違う‥

でも

その辺は専門用語の対決になって

おもしろくないから省こう!

 

ナンシーちゃんがドレスの下につけてたのは

英語のバッスルを使いましょう。

アオキ
アオキ
何かに決めないと話が進まないから

 

バッスルの方が広義で

イタリア語はもっと細かく分かれてる‥

けどイタリア語でも

通常オタクくさくめんどくさいので全部アンダースカートになってるよ。

 

バッスルは

前は平ら、後ろだけ膨らませるの。

ヒップが超大きく強調される。

それも何種類もあって‥

 

この下の↓がプリンセススタイルに使われたバッスル。

1876-7頃 バッスル メトロポリタン美術館蔵

 

バッスルは足の後ろにしか輪っかがないんだよね。

前は綿のスカートのみ。

アオキ
アオキ
ただ、人によって本によって定義がちがったりする‥

このプリンセススタイルのバッスルは

ヒップのボリュームは少なくて膝下でちょっと絞られてて裾がはねる。

後ろのトレーンを引く助けになる形。

1876-7年 バッスル メトロポリタン美術館蔵

 

バッスルは年々変化して

19世紀末にはクッションだけになりま~す♪

19世紀ドレスの着付けは盛り沢山!

19世紀ドレスの着付けは複雑でね。

産業革命以降綿が安くなったから様々な下着が売られるし。

まずカミチェッタという下着のシャツを着ます。

それからコルセットぎゅ~締め。

1876年のコルセット メトロポリタン美術館

 

ズボン型のドロワーズもはきます。

これには大きなヒミツがあるけど

下着の歴史、19世紀ヴィクトリア朝の驚くべき仕掛け!

でたっぷり紹介してるからね。

1876年のドロワーズ

 

それからアンダースカート数枚にバッスルに‥

もういい加減にしてってくらい着こんで完成。

 

庶民はロココから100年以上同じシンプルスタイルなのに‥

 

まあとにかくこれで時代の最先端、

旅行に行けるでしょ?

クリノリンつけていくのは超不便だったけど。

 

クッションだけだと自転車に乗れるでしょ?

そういう時代の変化があったから

バッスルはどんどんカタチを変えたのよ~

まとめ

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アオキ
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19世紀の下着はとても複雑。

アオキ
アオキ
覚えるのは大変‥

それにどうかすると英語とフランス語が混じってる‥

 

なのでね、

とにかくファッション史は用語の違いより

大事なのはシルエットの変化!

そして

それによって座り方から所作まで全部変わってしまうってこと!

なんなら家具も買い替えだからね。

とにかくシルエット、それだけ見ればOK!

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