太陽の下、自由に外出できるようになった時のために。
イタリア夏ファッションで元気もらっとこ!
印象派と言えばフランス絵画が有名。
でもマッキア派に代表されるイタリアの印象派絵画は、イタリアの太陽の下今も輝いてる!
目次
眩しいイタリアのマッキア派は19世紀後半トスカーナから
イタリア語ではマッキアイオーリ。
19世紀半ばフィレンツェ。
反アカデミズムの若い画家たちがのカフェ・ミケランジェロに集まってた。
ファットーリ、シルベストロ・レーガなどのグループ。
そこへデ・ティボリが1855年のパリ万博で見てきたバルビゾン派のことを伝えた。
戸外に出て描こう!
これがグループのすすむべき道。
そしてこれがマッキア派のおこり‥
マッキアは点とかシミって意味。
点で描いたと言えばスーラが有名だね。
そしてバルビゾン派は田舎で描いた。
気候もよく似てる。
ここにイタリアの太陽がくると!
私がいたシエナ郊外の乾いた夏はまさにマッキア派の夏だった‥
シルベストロ・レーガと木陰を求めて‥
描かれているのはイタリアの伝統的な夏の昼食後の風景。
コーヒーの時間‥
リラックスして静かにおしゃべりする女性たち‥
ちょっと眠たくなる‥
イタリアの夏はホントに暑い!
そしてどこまでも乾いてて、木陰に入るとひんやり‥
これはマッキア派代表のシルベストロ・レーガの絵。
生で見るとほんっとに空気感が伝わってくる‥
イタリア夏の昼下がり。
白く乾いた土と照り付ける太陽に乾いちゃった草。
木陰はひんやりでもう出られない‥
右でお盆を持っているのはメイドさん。
ピシっとしてるのはこの人だけ。
エプロンはカンタンにウェストで留めて。
ハーフエプロンはそんなに汚れ仕事しないってこと。
この時代スカート広げる鳥かごあったよね?
痛くないの?
そのヒミツは後で。
後ろの低い塀には植木鉢。
日本みたいにしっとり湿度がいる花は一本もない。
鮮やかな乾燥に的した丈夫でカラフルな花。
塀に孔雀サボテンがはってたり、イタリアあるある‥
左の女性と女の子は母子?
やっと子供服が出てきた!
子供服先駆けはこんなアリスワンピ。
それまで子供服は大人服の縮小版で子供らしさとは無縁だった。
イタリア印象派美人をささえた強力下着
1862年頃と言えばどデカい完全円形クリノリンで有名な時代。
スカーレット・オハラみたいにスカートを大きく広げるのが流行り!
でも『東屋』の登場人物たちは違うヨ。
たった6年でもう流行り廃りが‥
1870年頃にはもうトゥールニュール、つかうよ。
トゥールニュールもスカートを広げる鳥かご。
カタチが大変化してもうちょっと実用的になるよ~
前がまっすぐで横とうしろが大きくふくらんだカタチ。
前も大きいと暖炉にぶつかって燃えちゃう女子続出だったからね!
トゥールニュールは鉄の半輪をリボンでつないで釣鐘状にするの。
田舎の方ではまだまだ完全円形のクリノリンが使われてて。
ところで‥
答えは‥できましたよ~!
そしてそしてコルセットも必須!
これだって鎧みたいに女性のボディをぎちぎち締め付け‥?
もちろんキツイですよ。
ところがつけ慣れると‥
だんだんコルセットに頼って体が軟弱になって行くんです!
女性は常にコルセットに寄りかかかっているんです。
だからコルセットがないとかえって頼るところがなくて不安定に、なんてことに。
背もたれのないソファみたいな感じ。
髪の毛はネットで盛りヘア。
汚れやすいえりと袖はたくさん持ってて取りかえましょうね~
イタリアの陽光に映える生地を描いたシルベストロ・レーガ!
白はとにかくイタリアの陽光によく映える!
コットンやひんやり涼しい麻も好まれた。
この時代ショート丈のジャケットが流行り。
ふち飾りによってたくさんジャケットのヴァリエがあって。
その一つ一つに名前がついてたんだよ。
1860-67年に流行った帽子もかぶってるね。
とってもちいさいフチなし帽であごの下でリボンで結ぶの。
前髪は絶対ビシッとまん中分け!
そして首後ろでゆるふわにまとめたり。
さっき見たようにふんわりとネットにいれたり。
↑上はとってもよく保存されてる珍しい1870年のドレス。
絹のタフタ製。
前がまっすぐで横と後ろが広がってる。
鳥かごトゥールニュールの上に着るパターンになってる。
これがもっと時代が進むとヒップが大きくなっていく。
『パリのヒップ』って呼ばれるほど大きくね。
このドレスのタフタはやわらかいけどカリっとしたドレープをだせる貴重な生地。
浮かび上がる姉妹ヴィルジニア、マリア
ピアノを弾いているのは友達のイソリーナ。
彼女はシルベストロ・レーガの一番弟子で絵のモデル。
イタリアのポピュラーなフォークソングを歌ってるとこ。
1860年代後半によく流行ったドレスの生地とカーテンの模様がよく見える。
白いブラウスの女性の生地はタルラタンかもしれない。
極薄極上コットンでシルク混じりのこともある。
肌が透けるほどうすい生地‥
ロココ回顧の一瞬をとらえたジョバン二・ファットーリ
イタリアマッキア派のもう一人の代表、ジョバン二・ファットーリ。
彼によって一瞬の、爆発的なファッションの流行りが描きとどめられてる‥
イタリア統一後の1868年にマルゲリータ王妃とウンベルト一世が結婚。
ここで数年一瞬だけ、でも爆発的にロココ回顧趣味が流行った。
1867年から73年だけロココドレスのポロネーズがまた流行るの。
上はロココドレスのポロネーズ。
それを描いたのがこの『庭にいる二人の女性』の絵。
前がまっすぐで横と後ろが広がってるスカート。
後ろのスカートはドレープで丸く上にたくし上げて。
色違いの下のスカーㇳを見せる。
こうやって後ろに引きずる感じをだすの。
ロココ回顧はあまり描かれないうちに次の流行りに移ってしまったから貴重な一枚。
19世紀のヨーロッパ庶民の服装はこっち↓
イギリス、フランス、イタリアの農民・庶民の生活や服装は似たようなものです。
女性も男性も、理由は庶民だから。
まとめ
あまり知られていないイタリアの印象派は、眩しいイタリアの太陽の下で描かれたというお話でした~。
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