デザイン画描き方

デッサン初心者何から始める?基本の人体、質感、ファッション史を同時に網羅する方法

デッサン
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アオキ
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ここに紹介するのはファッション画だけではない王道の人体デッサンの上達法です

生地の質感にまでこだわったわかりやすいファッションデザイン画の描き方も網羅。

実際この方法で私はあっという間にアカデミー賞受賞者からデザイン画を依頼されるまでになりました!

描けない思い込みをすてルネサンス絵画を見よう!

私が実際に試した人体デッサンの手順は、

  1. たくさん観て上手い絵のレベルを自分の中に落とし込む
  2. 見ながら脳内で画家のタッチをたどり自分にもできると知る
  3. その後ひたすら描く!

になります。

  • 「描けないかも‥」というネガティブな思い込みがよぎった時はやめます。
  • 描けるという思い込みを作るためです。

たったこれだけ。

でも初めに巨匠たちのタッチを脳内でたどっておくと「描けない」というジレンマに陥らない。

「描けない、かもしれない」がどれだけ描くことのブレーキになっているか‥

 

アオキ
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じゃ正確な人体デッサンなら何を見ればいい?

それはダンゼン1400年代のイタリアルネッサンス絵画がおススメ。

ギリシア時代の自然美に還りましょうってことで正確な人体美が礼賛されたから。

体にピッタリしたファッションをナチュラルな生地の質感を生かしてまとってる。

 

1500年代だと画家のフィルターを通して描かれているものが多いです。

アオキ
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植民地政策のイケイケ威嚇ファッションとかね!

インスタ写真でも真実とアプリ加工された写真は結構ちがうよね~

 

1700年代のロココ時代も写実的でいい。

でもデコるためにパニエや生地が多く使われて体の線がぜんぜん見えない!

ルネッサンス絵画、模写ポイント①基本の人体

デッサンstoria della vera croceより部分 ピエロ・デッラ・フランチェスカ画 1452-66
アオキ
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ルネッサンス男子たちは人体デッサンにうってつけ!

優美で自然な肉体美を競い合うファッションが花開いたからね。

巨匠たちの人体デッサンを模写してみよう。

必ず重心の中心線を描いて。

 

骨格から筋肉の付き方、重心体の傾きが正確な人体の描き方があっという間に身につくよ。

上の兄さんは戦場にいる。

アオキ
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戦ってるのにズボンからお尻見えてない?

ちがうちがう!

アオキ
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ズボンの間から見えているのは前後に交差させたシャツのスソだよ!

だから長い間シャツのスソはやたら長かった‥

この時代はまだズボンは左右別々のパーツだった。

左右色違いでその家のシンボルカラーにするのが定番。

超短い上着にヒモで結んで全身タイツみたいにして着るの。

アオキ
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じゃ前はどうなってんの??

前はねえ‥

アオキ
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ご心配なく、想像以上だよ!
デッサン二人の若者 より 15世紀末 ルーカ・シニョレッリ画
アオキ
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ほらね、前はあいてる⁉

これは男性の大事な部分を目立たせるデコなわけ。

ウマの毛を詰めたパット入れたり、宝石つけたりココだけ生地違いにしたり‥

アオキ
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股間アートは立派な個性演出ファッションだったんだよ!

これはロココが始まるまで続くのだ~

奇抜なルネッサンスファッション、詳しくはコチラ>>

まあこれで大ぴらに男性全身像描けるじゃない?

 

衣服のシワ・タルミ絶対禁止!ダサい!

ぴっちりぴちパンじゃないと野暮な奴!

ジャージー素材がない時代のぴっちりタイツの作り方はまた次回。

 

ウェストポーチはお財布になってるよ。

着付けにたくさんいるのは紐の先に鉛が付いたもの。

袖からもこもこ出てるのは下の服。

上の服を切って下の服を見せるファッションだから。

 

とにかくここでも股間アートはほどほどにして足の筋肉学ぼうね!

後ろ向いてる彼の背中の傾きにも注目!

背骨が深くよじれてるよ~

 

aoki7.comペルジーノ画 より

コチラの若者の袖に注目!

アオキ
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袖の生地を切ってちょっと裏返して豪華な裏地みせてくれてるよ~

帽子ははじめからちょっと斜め前にまがったパターン。

フェルトで木型使ってね。

胴着は毛皮でトリミング。

この胴着もきっちりヒダがつくように木型で固めるの。

ルネサンス絵画模写ポイント②ヒダ、生地質感

アオキ
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スタイル画なら生地質や模様を描くのも大事だよね?
デッサンサンジョバン二バッティスタの生誕 部分 ロドヴィカ・トルナブオーニの肖像 ドメニコ・ギルランダイオ 1485-90年

ギルランダイオの絵は生地の質感の練習にいいよ~

このロドヴィカのドレスの端は切りっぱなし。

生地を専用の金属の歯の付いた葉っぱ型でガチャンと切るの。

一つ一つの葉っぱは生地がほつれないようにさらに細かくギザギザが入ってる。

ちょうどピンキングばさみで切ったように。

デッサンフィレンツェの画家のスケッチから

ドレスのデザイン画に欠かせないドレープ。

ホンモノを見て描くのが一番いいけど。

アオキ
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うまく描かれたもの練習してショートカット!

この男性はすっごく長い袋状の帽子を粋に結び目つくってかぶってる。

ちょうどスイミングスクール帰りの小さい子がかぶってるタオル帽子みたい。

 

デッサンサンフランチェスコ より 男たち ドメニコ・ギルランダイオ画 1485年

ここでは中くらいの厚さのヒダね。

アオキ
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おじさんドーナツしょってる?ドーナツクッション?

これはドーナツ帽なのよ~

フード付きマントに縫い付けられてるのよ。

ただのドーナツだと思わないで!

一人一人頭に合わせてオーダーメイドなんだから。

中に馬の毛をつめてね。

 

デッサンkihon

こちら左のイケメンはドーナツ帽かぶったとこ。

ドレープは粋にまとめてね。

右のおじさんはさっきの袋状スイミングスクール帽をたらしてかぶってる。

帽子がマントにくっついてるよ。

アオキ
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さしずめ今のフード付きパーカーってとこ

ひだに注意して練習!

 

デッサン三賢者の祝福 部分 二人の若者  マサッチョ画 より 1426年

外出にいつもマントは必需ネ。

赤は貴族の色。

片方の肩にドレープを盛って魅せるのが正しい着こなし。

ま、これじゃ働けないからもっぱらアーティストや貴族の着方だけど。

これで生地のドレープの描き方もバッチリ!

ルネサンス絵画模写ポイント③デフォルメされた美

アオキ
アオキ
ところでスタイル画ってカッコよく見えるようにデフォルメされてるよね?

首長かったりやたらひざ下長かったり‥

そんなのモデル見ても描けない!?

ここではルネッサンス女性みてね。

デッサン

サン・ゲオルギウスと竜 部分 より パオロ・ウッチェロ 1450年

このウッチェロの絵の女性、

  • 首がなが~い
  • 超小顔
  • ちょっと前傾姿勢
  • 超細身

1400年代半ばはこんな風にスタイリッシュな体型が流行ったよ。

じゃスタイリッシュなデザイン画描くなら彼女たちで練習!

デッサン女性頭部 マソリーノ 1435年

ほら、首長族もびっくり。

アオキ
アオキ
首の輪っかなしでこれですぜ

それにスタイリッシュなつるつるあたま!

詳細はコチラ>>

まとめ

デザイン画初心者さんは模写から始めよう!というお話でした~

  1. まずはルネッサンス絵画を見て自分は描けると知る
  2. ルネッサンス絵画を模写して練習
  3. 人体デッサン、生地の質感、スタイル画まで学び取る。
  4. ついでにファッションデザインをするにあたって筋トレとなる基本のファッション史も知っちゃおう!

まだまだあるルネッサンス絵画、気軽にじゃんじゃん模写してね~

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