華やか女性下着の歴史は結構知られてるけど、男性下着の歴史って知ってる?
昔の男性下着と言えばユニオンスーツとか股引タイプっぽいよね?
実はこれ、19世紀のだから意外と最近の流行りなのよ~
その後の流行りっていうと1992年カルバン・クラインがボクサーパンツ発表、これが革新的!
ところがボクサーパンツの方がユニオンスーツより古い!
超古いボクサーパンツの紀元とは?
前回大人気だったルネッサンス男子のぴっちぴちタイツの解説あるよね。
中世、ルネッサンス人って腰巻してたくらいじゃない?
イヤイヤちがいますよ~
中世の洗練されたボクサーパンツ
中世、ルネッサンスに描かれた数々の「聖セバスティアーノの殉教」に注目。
聖セバスティアーノはもともとローマの傭兵隊長だったんじゃないかって言われる。
だからキリスト教者を拷問にかける方だった。
それがキリスト教に改宗して拷問されても寝返んなかった。
だから矢で射殺されて殉教。
この人が今の我々に正しいパンツの歴史を垣間見せてくれる。
実はこれ1300年代、つまり中世からすでにあったのよ~!
パンツ上部にはひもが通してあって意外にもピッタリした作り。
こちら最もカルバン・クラインモデルに近いモデル。
15世紀おわりごろ、王侯貴族の下着はオランダやスペイン・カンブレー地方の最高級リネン製よ。
この絵の聖セバスティアーノのパンツはどこの素材かはわかんないけどね。
このキリストと一緒に磔にされた泥棒たちのパンツのモダンなこと!
中世にはブリーフあった!証拠は処刑シーン
有名画家による処刑シーンはパンツの歴史的観点から注目!
これらをよく見ると‥
ボクサーパンツどころかブリーフもあったのよ~!
昔から処刑は庶民の大切な娯楽。見世物。
処刑の後はさらし者にされるのが常だった。
画家がこのさらし者をたくさん描いて人体デッサンの修行。
なんでぴっちぴちタイツが下げられてるのかは不明。
脱ぐには8本のヒモをほどかなきゃならなかったからわざとタイツ下げたんだよね?
ここにもさ。
これは紛れもなくブリーフじゃない??
現存するヨーロッパ最古の病院にて、患者がパンツで大行進!
トスカーナ地方の中世城塞都市シエナに今も残されるパンツ歴史資料。
ここのサンタマリアデッラスカーラ美術館。
シエナの超有名シエナ大聖堂広場にあるよ!
入り口はドゥオーモ横、地味な時計の下、老舗激甘お菓子屋がある広場。
前身は中世1090年創立の救済院。
巡礼者や病人、ビンボーな人、孤児の宿泊保護施設。
現存するヨーロッパ最古の病院だよ!
ちなみに私が出産したローマのサンスピリト病院は1300年代創立だから負けてるね。
その壁画がファッション史の資料の宝庫。
上着、靴、ヘアスタイル、帽子、ズボン‥
ありとあらゆるルネッサンスファッションが描かれてる。
こちら三人の人夫。
だって大事なぴっちぴちタイツが破れたらイヤだもん。
タイツに今みたいに伸縮性ないしね。
真ん中の男性、衣類のほどこし受けてます。
履いているのがお尻がはみ出しちゃうくらいのぴっちりブリーフ!
筋肉もっりもり。
ビンボー人なのにこの洗練された下着‥
手当を受けるけが人。
実はこのパンツの大行進、私は毎日飽きるほど目にしていました。
お気に入りの涼しい場所だったし、学生はタダで入れたからね。
まとめ
中世、ルネッサンス男子は洗練されたパンツをはいていた!
というお話でした~
ボクサーパンツを発表したのはカルバン・クラインが最初ではありません!