ロココ18世紀

ボタンの歴史、18世紀意識高い系ロココ男子の必需品!でも罰金は驚愕の1700万円⁉

ボタンの歴史
アオキ
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こんにちは、イタリアで15年デザイナーのアオキです。コネもなく フツーだったの私のお話はプロフィールへ。デザイナーで独立したいあなたはこちらへ
ボタンの歴史1800年 ボタン マリー・アントワネットの水彩画 ガラス入りの金の額縁 ボタン美術館 サンタルカンジェロ

金ボタンに飾りボタン、くるみボタンに貝ボタン‥

今でもお高いボタンは高いけど。

 

昔は手作り一点細工物でも~~っと高かったんだよ~!

アオキ
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ゼイタク禁止令出て罰金1700万円以上になるくらい!
アオキ
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ボタンに罰金って一体どんなボタン??

さっそく見てみよう!

意識高い系ロココ男子、唯一デコったのはメタルボタン!1700-30年

ボタンの歴史貴族ジョバン二・アントニオ・パラヴィンチの肖像 作者不詳 1721年

ロココ男子が着ていたのはコート、ウェストコートにブリーチズ。

ウェストコートは丈長のチョッキ。

アオキ
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ブリーチズってなんだかオイシそうだけどロココ時代のズボンね!

 

1700年初めから1730年頃のロココ初期。

中でもコートとウェストコートについてはちょっとお地味?

唯一の飾りはメタルボタンとボタンホール。

あとはフラップかスラント、どっちもポケットのふただよ~。

ここをいかにデコるのかが意識高い系男子の見せどころ。

アオキ
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ボタンで脱お地味男子!

 

上の貴族ジョバン二さんのコートに注目!

1600年代に比べてコートは長くなってきてるよ~。

そのコートにずらりとならんだボタン見た?

アオキ
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一体何個つけてるの~~??

 

コートは前をあけっぱで着るの。

小さいボタンをぎゅうぎゅうに詰めてつけるのが流行るよ~。

 

でもボタンはニセボタン。

見せるだけで留めたりしないの。

フラップ(ポケットのふた)にもボタン。

 

カフスにもボタン。

下のウェストコートのボタンは真ん中まで留めるの。

あとはあけっぱが着こなしのキマリ。

なんでってその下のステキなブリーチズ見せないとダメじゃん。

 

ボタンの歴史アンサンブル 部分 メトロポリタン美術館 1730年
アオキ
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どうよこの銀糸刺繍と真鍮細工物飾りボタン!
ボタンの歴史ジャン・リナルド・カルリ・ルッビの肖像 部分 バルトロメオ・ナッザリ画 1749年 カ・レッゾンチーノ

ほらジャンさんも同じ着こなしだけど時代が進むと流行ってくる銀糸のふち飾りすごいわ~

スラント(ポケットのふた)の下にボタンあるけどボタンホールはナシ。

とめるっていう用途ナシ。

ボタンはただの飾り。

魔のボタン禁止令、罰金1700万円以上!1711-16年

みんなのボタン熱は白熱する一方。

ボタン詐欺、ボタン借金、ボタン破産‥

 

そんな1711年、ヴェネツィアにて。

アオキ
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ついに元老院の会議で豪華なボタン付けた人は罰金250ドゥカーティに!

250ドゥカーティは1700万円以上!

高すぎないか、この罰金‥

まあ罰金は重要な国庫の収入だったのでこんなもん??

 

アオキ
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じゃ実際に人々はゴージャスボタンをつけることをやめたんでしょうか??

イヤまさか!

ホントに1700万円払ってつけ続けたのかは不明だけど。

とにかくボタンはつけ続けられるのだ~

アオキ
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ま、禁止令ありすぎて守られなかったからこんなに現存してるんだけどね
ボタンの歴史1785-1800年 ウェッジウッド制作 鋼にジャスパーウェアボタン V&A博物館
アオキ
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ウェッジウッド制作のジャスパーウェアボタン、ヤバすぎない?

ジャスパーウェアだから作られた柄を一つづつ背景に貼っていった‥

ウェストコートとコートにずらりとこのボタンをつけて着用された!

一体何個??

ボタンの歴史ウェッジウッド制作 鋼にジャスパーウェアボタン

 

アオキ
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このクオリティなのに当時ヨーロッパの最低価格の模造品より10倍安い価格しかつかなかった‥

製作技術は超高くついたけど何といっても土台の鋼が安かった‥

他は金銀宝石だしね。

 

ちなみにボタンはイタリアのサンタルカンジェロにあるボタン美術館でたっくさん見ることができます。

そしてロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館

コチラは今をときめくオンライン見学でもじっくり見られます!

それでもやまないボタン熱、だって絵画作品中ボタンだらけ-ロココ中期

ボタンの歴史アンジェロ・メンモの肖像 ロンギ画 1760年

アンジェロさんはヴェネチアの海軍人。

トリコルノ帽子につけたステキなボタンでも階層がわかるよ!

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!フラ・ガルガリオ 「ジェントルマンの肖像」 1720-30年

あちらもボタンだらけ。

ヘアスタイルの歴史、ヨーロッパのメンズ!イタリア 1720-30年

こちらもボタンだらけ。

ボタンの歴史ジェントルマンの肖像 フラ・ガルガーノ画 1715-6年

このジェントルマンのはくるみボタン。

圧倒的な刺繍とコーデできるくらいの大金持ち♥

アオキ
アオキ
罰金は払い済でしょうか??

白熱のボタン合戦には金銀刺繍で対抗!1775年-フランス革命

ボタンの歴史コンテ・ジュリオ・フェデーリの肖像 アントン・
フランチェスコ・ビオンディ画 1789年より以前

画像ちっちゃいけどさっきと別のジュリオさん、よく見てね。

もはや飾りで目立つにはボタンだけじゃなく金銀刺繍で盛って対抗だよ~!

コートに何個もついたボタンはただの飾り‥

ボタンは一個もとめずにあけっぱで着るの。

ポケットにもカフスにも用途のないボタンがずらり。

ボタンホールもなし。

ボタンの歴史スーツのコート 1774-95年 メトロポリタン美術館
アオキ
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こちらすごいこれでもかって装飾!
ボタンの歴史スーツのウェストコート 1774-95年 メトロポリタン美術館

上のコートの下に着るウェストコート。

こういうコートやウェストコートは服のカタチのパターンを生地においてから刺繍。

その後買い手のオーダーに合わせて裁断。

アオキ
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贅をつくしてるけど一応無駄ないね‥

くるみボタンもボタンのサイズにあわせて刺繍してからくるむ。

映画衣装制作現場でいつもやりますよ~

各国のデザイナーと夜なべでいくつもくるみボタン制作。

穴場スポット、困った時の時短食からワーキングママパパ子育て事情まで知れてたのしい。

 

ボタンの歴史象牙のボタン 1775年 メトロポリタン美術館

コチラは陶器に焼き付けた肖像画入りボタン。

もちろんダイヤで飾って。

 

ボタンの歴史貴婦人の肖像画入りボタン 象牙 18世紀
アオキ
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象牙は植民地から取り放題だった時代‥

こんな風に美人貴婦人デ飾って。

このクオリティのボタンがアンサンブル一着に付き40個とかね。

 

ボタンの歴史ウェストコート 部分 ピッティ宮殿蔵 1775-80年
アオキ
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ちょっとこれ見た?

金糸銀糸凝ったビーズ刺繍‥

これで国民の税金使って。

そりゃ罰金だってフランス革命だってされるよね。

ボタンの歴史アンサンブル 1790年 メトロポリタン美術館

フランス革命後のボタンはこうなった!

豪華な刺繍こそ姿を消したけど‥

高級生地でのくるみボタンを用途もないのにあちこちに。

これはやめられなかったみたいだね!

ボタンの歴史アンサンブル 1790-1800年 フランス ヴィクトリア&アルバート博物館
アオキ
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注目!こちらの至宝
ボタンの歴史同 部分

このステキなアンサンブルはフランス製の生地をイタリアで刺繍縫製したもの。

フランス革命直後に何という贅沢!

いいんですか??

 

アオキ
アオキ
後はナポレオンの軍服に代表されるように軍服でまた金ボタン熱は白熱してくのさ!

現代ヨーロッパ映画界で引っ張りだこなボタンはどこの国の?

ちなみにヨーロッパで時代映画撮影用にシャツを作るときもボタンだらけ。

19世紀の映画を作るとしたらシャツだけで主役脇役合わせて100枚単位‥

私は今までに何個のボタン付けをしたことか!

使われるのは真珠母貝の貝ボタン。

 

アオキ
アオキ
一番ハイクオリティだから喜ばれるのはどの国の貝ボタン?

正解は日本だよ~!

 

完全な形で一つ一つの模様がきれい。

超滑らかで色が澄んでる。

 

イタリアで気を付けないで買うと欠けてたりギザギザになっているのもあるくらい。

くすんでたり表の灰色の殻を使ってる部分もあったり‥

まとめ

小さいなボタン一つとっても超歴史が詰まってるってお話でした~

罰金とられてもなお冷めなかったボタン熱。

時代とともに大量生産できるようになって価格も安価になって行くのでした‥

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