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モテる男の秘密は顔より体型!4000年間体の真ん中がキモだった?!

モテる男
モテる男ベンジャミン・ウェスト自画像 1770年

モテる男の秘密って何だと思う?

体の真ん中がキモってどういうこと?まさか‥

アオキ
アオキ
ちょっとあなたここは下ネタエロ禁止ヨ!

ただでさえファッションの歴史って下着とモテの話がほとんどなんだからそこはよろしく。

 

実は紀元前からモテる男は体型に超気を使ってた!

っていても筋トレもダイエットもしないよ~

モテる男はあるものを使って流行りのモテ男体型を作ってた人造人間だったのだ!

アオキ
アオキ
女性も使ったあるものとはなんでしょうか~~?
アレクサンドラ王妃コルセット 1867年

答えはコルセット。

え?コルセットって女性のものじゃない?

 

そう、コルセットは女性がウェスト締め上げてた体型補正下着。

アオキ
アオキ
男性もコルセットでウェスト締めあげて細ウェストに?

モテる男はウェストラインを流行りにあわせて死守!

紀元前1500年のクレタ島でもすでに男性もコルセット使ってたんだよ。

アオキ
アオキ
男女ともに細いウェストが流行ってたのよ~!

 

ルネッサンス男子からは締め上げ胴着で。

バロック男子からはチョッキで体型補正!

 

チョッキの裏に馬の毛で織った固い生地をいれて芯にしてたんだよ。

チョッキの後ろのベルトでウェスト締め上げます。

モテる男1800年代 チョッキ内部の補強

これは1930年代までつづくスタイル。

アオキ
アオキ
で、モテる男は締まったウェストの具体的に何を追ったんでしょうか?

正解は上下するウエストライン!

ズボンのウェストの位置。

 

これが時代によってあっという間にかわるんだから。

アオキ
アオキ
体の真ん中にあって超目立つから乗り遅れたらヤボだよ~

現代に通じるヒップハンガーを見よ!-1760年

ロバート・オルメ卿 レイノルズ画 1756年 ナショナルギャラリー、ロンドン

ロココたけなわ1760年代、優美で女性っぽい男子たち。

ごつごつムキムキ禁物よ!

モテる男トーマス・ダンダスの肖像 ポンペオ・バルトリ画 プライベートコレクション
1763年

 

1760年にはウェストの位置は下も下。

胴がなが~いヒップハンガー。

だって女性のドレスがそんなスタイルだったから合わせないと。

あっという間に上がり始めるウェストライン-1780年

モテる男ジョージ・K・H・コスマーカー大佐の肖像 レイノルズ画 1782年

フランス革命前夜の1780年代。

ロココ終盤の人工的な飾り立てたスタイルに別れを告げて‥

時代は新しい波に乗る。

 

マリー・アントワネットからいち早くナチュラル思考をとりれて。

彼女の非難されまくったプチトリアノンでの牧歌的な生活のように‥

ウェストも自然なラインにもどるのです。

それからすぐウェストラインは上がり始める。

モテる男1788年 イタリアの新聞『フランスとイギリスの新しいファッション』より マンチョン画

このイタリア伊達男、ウェストラインはろっ骨の下。

 

あとはフランス革命、ナポレオン・ボナパルト登場。

彼の偉業はいろいろあるけどカッコイイ軍服の浸透に大きな功績のこしてる。

おそろいのピカピカボタン輝く赤や青の軍服。

 

ビシッと颯爽と整列。

アオキ
アオキ
ここからウェストラインはもっと上がり始めるよ~

だって戦う時ヒップハンガーだったらお尻見えちゃうじゃない。

だからズボンのまた上は深く。

 

それからどんどんふか~~くなっていく‥

大モテ男のウェストライン肩甲骨まであがりすぎだろ!-1800年

イイ男仮死状態のジュリエットとロミオ 1809年 フュースリー
アオキ
アオキ
これがナポレオン下のエンパイアスタイル時代のモテる男スタイル!

ちょっと、ウェストラインどこヨ?

脇の下、肩甲骨のまで上がってない??

 

ウェストラインがネックラインだろうよ?とまちがえるくらい上がってる。

ネックラインは首下のV部分。

 

アオキ
アオキ
なんでこんなことになったかというと‥??

うなずく大ワケがあるのだ。

 

男女ともに肩幅のせまい人がモテたんだよ~

だから後身頃をできるだけ小さくして、肩幅せまいっていう視覚効果ねらったの。

だっていくらお星さまにお願いしたって人間の体型は10年じゃ変わんないでしょ?

筋トレその他努力したくない‥

アオキ
アオキ
だったら錯覚を利用するしか‥??ってワケ
テる男新聞 フュースリー 1806-7年

ほらこのウェストラインみた??

ホントに肩甲骨の下!

おなか絶対冷えないようにかすごいズボン。

 

ちなみに画家のフュースリーは画家の息子、18人兄弟の第二子!

物書きとしてぶらぶらしてたところ‥

画家としてレイノルズに認めたれちゃったラッキーボーイ。

 

ところでこうなってくるとますますスタイル重視だよね。

モテる男シャトーブリアン・メディテュル・シュルレスル・イネス・ドゥ・ローマの肖像画 1808年 アンヌ・ルイス・ジロデット・デ・ルシー・トリオソン画 ラヴィル・エデュペイマルアン美術館、サンマロ
アオキ
アオキ
だって顔おおう髪型流行ったから顔なんて見えないじゃない

上のカレ、名前も画家の名前も美術館名も長いね。

シャトーブリアンはロマン主義の代表作家だよ~

 

モテる男映画『N-ナポレオンと私』 衣装 ティレッリ衣装工房蔵

シャトーブリアンのはいてるズボンはこれ。

また上チョー長くない??

 

ちなみに女性はこれね

モテる男クリスティーヌ・ボイヤー ジャン=バティスト・イザベイ画 1800年頃 ムゼオナポレオニコ蔵

この人ウェストラインがアンダーバストとおなじ!

彼女はナポレオンの弟ルシアンの最初の妻。

ルシアンが泊まった宿屋の娘だった。

読み書きもできないままの結婚、幸せに‥ここまでいいお話。

でも1800年に28歳の若さで出産時に死亡。

 

後身頃はこんなに小さい!

袖山がぐっと肩甲骨から背骨によってる!

アオキ
アオキ
これじゃあいつも肩甲骨はがしの体操中みたい!
新古典主義ファッション、エンパイア・スタイルドレスを実際に裏側まで検証したよ!映画『N-ナポレオンと私』衣装

 

 

この後は現代のスーツの走りがでてきてウェストラインはまあ自然なラインを保つ。

ところが時代はめぐる!!

そろって身だしなみチェックのファシスト時代-1930年

モテる男1934年 男性 デザインbyアオキナオカ

19世紀からウェストラインは緩やかに上昇を続けるのだ。

その頂点は1930年代。

ウェストラインはろっ骨下まで上がる!

 

イタリア、ファシスト政権時代。

ムッソリーニ率いるファシスト党のテーマは『ローマ帝国時代』

建築も均整とれて大理石でそろえた巨大建築。

ファッションもそろってシンメトリー。

アオキ
アオキ
見るものを威厳と統率のチカラで圧倒するって目的ね

 

みんなナチスドイツの青年軍団ファッションに習いなさい!

良い青年らしく清潔に。

ここはきちんと短髪、ウェストラインまで揃えて。

党首みずから清潔検査するからね~!

 

この後は戦後の物資乏しい時代。

ウェストラインも服全体のシルエットあいまいに‥

そして現代のヒップハンガーに続く!

まとめ

モテる男性は顔よりウェストラインがキモってお話でした~

時代によって上下するウェストラインをビシッと決めてこそ流行りのスタイルが完成。

ここを追わないとね!

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