プロフィール

2章イタリアのデザイン事務所でテキスタイルデザイナー

イタリアテキスタイルデザイン

一章は私のキャリアのスタート、18歳で「着物デザイナー」でした。

この章は私がイタリアでデザイナーになれたきっかけのお話です。

23歳の時でした。

 

イタリアに住んで2年目。

さあ、コネもお金もない普通の私がどうやってデザイナーになったんでしょうか??↓↓↓

イタリアのデザイン事務所へ職探し!

イタリアのデザイン事務所でテキスタイルデザイナーデザイン by アオキナオカ

アカデミーの学生生活に慣れたころ、資金難に陥った私はバイト探し開始・・

まずは画家の友人にデザイン事務所の名前をたくさん教えてもらいました。

イタリアには個人経営のアトリエはた~~っくさんあります!!

その中で可能性を感じたFデザイン事務所には当時すでに52人!ものデザイナーがいました。

 

でもここが一番手描きの植物デザインを大切にするところのようでした。

そしてこの事務所に多数のデザイナーを抱える力があるのかなと見て、

ここに聞いてみることにしました。

 

私という需要が一番ありそうでしたから。

 

もちろんデザイナー公募なんかしていません。

でも!自分で直接、電話で雇ってほしい旨を伝えました。

 

「日本で着物デザイナーとして植物画をたくさん描いていたんですが・・どきどき」

と伝えました。

すると自作の植物画を数枚持ってきてくれと言われました。

 

私は数枚どころか100枚くらい持って行きました。

日本画、水墨画、西洋のいわゆる植物デッサン・・

正確なデッサン力だけでなく描くスピードを見てもらいたかったからです。

イタリアのデザイン事務所でテキスタイルデザイナーデザイン by アオキナオカ

 

デザイナーとして雇ってもらうために面接というチャンスを最大限に生かしました。

 

社長に絵を見てもらって実際その事務所で試験として描くこと3日。

 

求められていた人材だと判断され、採用となりました。

 

運も才能も、コネもないごく普通だった私。

でも需要があるところに行って自分が出来ることを最大限、見せました。

 

こうして私はイタリアでフリーランスのテキスタイルデザイナーになりました^^

イタリアのデザイン事務所で働くって?

ここで『売れるデザイン・商品サイクルのスピード』を厳しく叩き込まれました。

テキスタイルデザイン

社長に毎日言われたこと↓↓↓

「あなたは描く人、デザインする人。

私、絵は描けない。

でも売れるものはわかる。売り方もわかる。

私はマーケティングする人だから。

 

自分勝手なデザインはしないで。

私が道を示す”需要があるもの”を作って。」

 

ワンマン社長みたいですが、当たり前のことを言っています。

それまでやってきた着物デザインは、高価な一点ものの芸術作品をつくること。

デザインから染めるまで、一点作るのに何か月もかかることも。

 

それとは全然違う新しい商業デザインの世界。

量産、スピード、需要、売れる、売れない・・

社長の毎日の刷り込みのおかげで、違和感なくとけこめました(笑)

 

制作の流れとして、目標は常に生地の見本市への出品です。

まずは見本市を選んで、その方向にあったデザイン画を何点か出品します。

もちろん社長のOKが出たらですが(コレがなかなかキビシイ・・)。

 

そこですでに売れた自分のデザインを展開させて、リノベーションして次の見本市へ出品します。

 

これの繰り返しを、ものすごいスピードでします。

イタリアのデザイン事務所でテキスタイルデザイナーデザイン by アオキナオカ

あるときプラダでくちびるをプリントしたラインが発表されました。

これがなかなかヒットしたので、私もその時の見本市にはくちびるプリントのリノベーションを出しました。

 

水墨画調、日本画調、リアル、漫画風、鉛筆、顔料・・いくらでもリノベーション出来ましたし。

 

結局、水墨画調のものがたくさん売れました。

 

こればかりはこちらが狙っても何が売れるかは分かりません。

その時ごとに、他の人が出品していなくて、希少価値があって需要があるデザインが売れました。

たいそうなデザインでなくていいんです。

お客様のほしいものにぴったり合ったデザインだったら。

ヨーロッパクラシックデザインもイタリア人に負けない!

https://aoki7.com/profile/profile2-2デザイン by アオキナオカ

常にヨーロッパで需要のあるクラシックデザインでも、イタリア人に負けないようにしました。

クラシックデザインとは、シーツやテーブルクロス、壁紙などのインテリアに常に使われる植物の伝統的なデザイン。

 

私がどんなに西洋っぽくデザインしてもにじみ出ていく外国風のタッチ・・

ほんのちょっと日本っぽい画風のものが売れました。

 

そして現代ではやはりiPadやコンピューターで描く方が主流です。

なので手描きにしか出せない正確さとやわらかさをもつデザインは常に売れます!

 

私は手描きならではの素朴な味があるものは描きませんでした。

機械より正確に!人間にしかできないパターンを入れて!を念頭に・・

 

その時やっていたインテリア用のテキスタイルデザインは、80センチごとに繰り返されるパターンで描きました。

繰り返されるパターンだけだとコピー機の勝ち。

だからそこに遊びで、ちょっとはずしたデザインを入れるのです^^

着物のデザインにはこう言うものがすごく多いですよ!

 

通常デザイナーからこのパターン付けは、ややこしくて大変なので嫌われるんですが・・

私にはこれが面白くて。

着物のキビシイ、デザインの約束事に比べたらインテリアテキスタイルデザインの決まりなんて何でもありませんから。

 

でも!私もカッコいいジオメトリックな最先端デザインをやりたかったんです!!

でもそれだとやっている人が多い。

カッテナコトスンナ~~!って社長の目も光ってたし。

 

まあ、クラシックデザインの方が需要がある割には作る人がいない穴場だとわかっていたので、それだけをやりました。

需要があるものを

売れるものを

もっと洗練させてリノベーションして

より良いものを使っていただく

作るとマーケティングは別の仕事

これがイタリアのテキスタイルデザイン事務所でまず身をもって叩き込まれた、デザイン哲学です^^

次のステップへ!!

イタリアのテキスタイルデザイン界にも慣れた1年後のこと。

ある日、友人トンマーソがイタリア国立映画実験センターに合格!!

というニュースが飛び込んで来ました。

 

え~!?あの超超超難関、イタリア国立映画実験センターに入れる人っているの~!?

という感じでした。

 

3章「イタリア国立映画実験センターで!」に続きますね!

デザイナー哲学について詳しく書いたのはコチラ!

 

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